2012-03-25 (Sun)
3月24日土曜日午前11時半
タクシーにて日向から熊本へ。
熊本眼科集談会へ出席。
タクシーの中でもパソコンを開いて発表内容を訂正。
先週、今週と特に忙しく、今朝も朝4時から起きて泥縄の準備であります、トホホ。

午後2時半
会場の熊本全日空ホテルニュースカイに到着。
タクシーは熊本のAタクシーからIさんの運転。
とても実直な、行き届いたサービスをしてくれる。
日向市の運転手さんはこれもベテラン揃いなのであるが
道順や熊本市内での混雑に応じた対応は難しい場合もあり、私も居眠りもできないことがあるため、学会がらみの時は贅沢だが熊本からタクシーに迎えに来ていただいている。

集談会ではトラベクロトミー関連の報告を行った。
この後にどうしても外せない用件が重なっているため
発表順番を繰り上げていただいた。
関係の先生方に感謝申し上げます。

トラベクロトミーはトラベクレクトミーほどの眼圧下降効果は得られないため、その意義に幻想を抱いている訳ではない。
しかし、白内障手術併用を迫られるケースが増加している現在、特に落屑緑内障には白内障手術併用トラベクロトミーはかなり効果的である、
しかも下方から手術しても安全なので、将来もし必要ならば、濾過手術に対してきれいな結膜を残しておける、という論旨。
18mmHgをカットオフ値にすると、カプラン・マイヤー生命表解析にて落屑緑内障では5年間で80%の成功率を示した。
レクトミーの成功率と比較しても悪くない効果である。
そうすると、レクトミーと症例選択など差がある可能性があるため
単純に比較できないのではという質問を受けることがある。

われわれの主たる緑内障手術はもちろんトラベクレクトミーであり、宮本武蔵の二刀流でいえば、ロトミーは当然左の短刀にあたる。
「なので」単純に比較できないことをもちろん前提にしている訳であります。
最初からそういう導入なのですから
しかし、じゃあとりあえず何と比較するのかといえば、トラベクレクトミーの成績と比較するしかないのですね。レクトミーがゴールド・スタンダード、ベンチ・マークなのですから・・。
(これについても最近日本の眼科雑誌の特集にI教授が巻頭言を書かれたばかりですが、なかなか結論が出ておらず、スカッと白黒をつけられない、難しいところはお察しいただけていると思います)
相手と状況を選べば、ロトミーの利点も光り、今もなお、というか今再びというか、評価すべき価値があるのではないでしょうか。
というのが小生の控えめな意見であります。

トラベクレクトミーは濾過胞関連感染症を術後5年間で2.6%に生じる(これから論文化される)ことを考えると、ロトミーの生かされるべき場所も自ずから定まるように感じる。
ゴルフにたとえると不謹慎かもしれないが
ピンを狙ってギリギリに打ったショットにおいてボールが池に落ちたりすると、罰打を課されるように
ある術式の眼圧下降効果を評価する際に、その術式の合併症の深刻度、頻度を勘案して
差し引くようなより包括的な分析は可能だろうか。

眼圧下降効果は術前の50%あるのだけれど、合併症も統計学的に総合的に勘案されて、その実質的な手術効果は5段階評価の4
眼圧下降は35%だけれど、合併症はほとんどなく、視機能への悪影響も少ない手術があるとすると、その総合評価も4
というようなことがありえるだろうか。

今年は集談会において、敬愛するI教授の特別講演があるので、発表内容や質疑応答が一部かぶって邪魔にならないようにとか、後の時間を気にしながら、せわしない発表になってしまったかもしれない。
失礼・非才を反省しつつ、やむを得ない次の要件のため、待たせていたタクシーで熊本駅へ。
駆け足で新幹線に飛び乗り
博多を目指した。

集談会も最後までいないと義理を果たせないのだけれど、さらに義理を欠くことができない会が重なってしまったため博多へ移動する次第。
そこには大変お世話になっている還暦のデスペラード主賓と金髪ロッカー教授、和製ジョン・レノン教授や和製ボブ・ディラン教授(部外秘?でもみんなあれだけ写真を撮っていましたから、OKと思いますけれど)のめくるめく世界が待っていたのでありました。


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