2011-10-27 (Thu)
さて雨が降る中APACRSに出るため、学会場である近くのCOEXへ急ぐ。
学会受付係は若い女の子達ばかりで心配したけれど
フレンドリーなだけでなく、皆英語が流暢で受付業務にも手慣れおり、
日本語が出来るスタッフもいて助かった。

APACRSソウルには 1200名が出席したらしいが、会場が広く、私が着いた時は午後であったせいか、やや閑散とした印象であった。

有水晶体眼内レンズ(屈折矯正手術)のセッションを聞いた。
緑内障分野の人間から見ると、日本人の前房深度からして、やはり前房型有水晶体眼内レンズには慎重な対応が必要だろうと感じる。
前房深度が3.6mm必要などと言われると、日本人の小さな眼にはなかなか難しいのではないだろうか。

LASIKの対応範囲を超える強度近視に対する後房型の有水晶体眼内レンズは、白内障のリスクを最小限に抑えられれば、意外に有望なのかも知れない。
レンズ中央に穴を開けて、周辺虹彩切開術を避けるという北里大学清水教授のアイデアは興味深い。

多焦点眼内レンズについては、その患者さんが良い適応であるのかどうか、なかなか事前に判定しきれないような話を専門家が言い続けており、慎重な患者選択と十分なインフォームド・コンセントが必要な印象である。(以上はごく個人的な感想とご理解ください)

夕方、知人の先生にサムスン医療センターを見学させてもらう。
がんセンターを含めて、2000ベッド近い大病院である。

本館の広い、吹き抜けのロビーは日本の最新の病院にまさるとも劣らない。
タイの国際病院(ハードはアジア一)に匹敵すると言うべきか。
ビルのデザインにどこかサムスンらしさが出ている。

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・・もう随分昔、サムスン製品のデザインをポルシェに依頼?したことが宣伝されていて、おや、と思ったがそれからどんどんサムスンのデザインは進化している。いまやソニーと言われて、これ、というデザインが思いつかないのと対照的である。古くからのソニーファンとしては本当に残念だ・・

サムスン医療センターは1994年に創立されている。
日本がバブル崩壊で後ろ向きになっていた時代に
1997年の国家財政危機をも乗り越え、センター化医療の展開を模索していたと言うことである。

当時このようなセンターを作ることは日本には、今から思えば、楽々出来たと思われるが、いまやなかなか難しい。
強力な民間資金のバックアップを得ることも難しい。
サムスン医療センター眼科は数年後には大きく拡充され、アジア一の眼科センターとなる予定とのこと。

サムスンはあくまでも営利会社であるから(サムスンはあくまでも病院・医療は次世代のビジネスと考えており、職員の福利厚生という意味合いの病院ではない)、会社の利益追求、経営合理化と、医療における医師の方針との軋轢はないのかと質問したが、サムスン医療センターはあくまで医師がリーダーであり、問題は今のところほとんどないとのことであった。

K先生の招待を受けて家内と一緒にSハウスへ。
とても美味しいカルビを堪能した。
(本当にありがとうございました。)

ホテルに帰ってもまだ時間があるので
近くの老舗ジャズクラブOnce in a blue moonへ。
中は小さなテーブルが並び
若いカップルや外国人も多い。

シャンパンを飲みながら待っていると
若い女性のアルトサックスとリズム隊が出てきた。
サックスはさすがに突き抜けるような音を出すわけではないが
段々調子が出てくると、テクニックは素晴らしく
長い髪を揺らしながら、軽やかに、モダンに、また時に渋く吹きまくってくれた。
練達のドラムはしっかりとしたドライブ感があり、しかも意図的なのか、韓国的なタッチが隠れていて、ソウルらしいドラマーであった。

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ソウルには東京のブルーノートやコットンクラブのように、外人がばりばり吹きまくる、弾きまくるというようなクラブはないようだが、
ここブルームーンはお洒落で接遇もよく、値段も大変リーズナブルであった。

ONCE IN A BLUE MOON という店の名前もなかなかロマンティックである。
「美しき日々」のロケなどで使われたので韓流ファンにはおなじみかもしれない。

熟年から若い人までそれぞれに楽しめる、大人のジャズ・クラブであります。


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