2011-05-02 (Mon)
今日は休日当番医。
夜電話が入り、午後9時までには到着するはずの患者さんがなかなか来院されない。

すると再度奥さんから電話。
この男性は当院がある日向市から20km離れた延岡市との間の門川町に住んでいるのだが
なぜか延岡の眼科医院に行って、病院が開いていないと奥さんにケータイしてきたらしい。
トホホ。

奥さんも同乗して来ていただくように伝え、さらに30分待つと恐縮されながら来院された。
会ってみるととても気の良い方であった。
奥さんに網膜剥離手術歴があり
自分の光視症が網膜剥離発症時によく似ていると奥さんに言われてびっくりしたらしい。

20年前にぶどう膜炎の既往歴あり。

散瞳検査にて後部硝子体剥離以外は特に異常なし。
光視症は網膜が硝子体に引っ張られていることによるケースが多い。
光視症のようでいて神経眼科的な原因によることもあるので、自覚症状を良く聞くことも大事。

注意して経過を診ることとし、今日のところは大丈夫ですよと話すとすごく安心して帰って行かれた。
もちろん念のために再診を予定した。

大学勤務時代は感じなかったが、開業してから、急性の飛蚊症(後部硝子体剥離)、光視症は再診時に網膜裂孔や剥離が見つかって(見落とした訳ではなく、進行したもの)ヒヤリとすることが全くなかったわけではない。
昔のスケペンス先生の教科書には後部硝子体剥離後のフォローアップの必要性についてとても厳密に書いてあったが、網膜硝子体が専門ではなかったこともあり、大学時代は、そんなものかなあと思っていたが、第一線ではその通りである。
大学では患者さんがすでにスクリーニングされているので、新鮮な光視症や後部硝子体剥離を直接診ることがほとんどない。そのためピンと来なかったのかもしれない。

患者さんが忙しい立場であったり、自分の外来予約が込んでいる場合、再診間隔が開いてしまいがちであるが、注意すべきである。
また宮崎県人らしい素直な患者さんは光視症の悪化があっても例えば2-3週間後の予約を辛抱して待とうとする人がいる。
このため、飛蚊症や光視症の症状が明らかに悪化した場合、予約日を待たずに連絡するか
(わたしの田舎の人は電話で連絡と言うこと自体が億劫な人もいるので)直接当院に来てくださいと念を押すようにしている。

今夜の男性患者さんに何もおこりませんように。
デューティの午後10時を遙かに超えたけれど、患者さんがとても喜んでくれたのでこちらも嬉しくなった。
五月の九州とはいえ、少し肌寒くなった夜の風に吹かれながら駐車場へ急ぐわたしでありました。


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