2011-02-15 (Tue)
小児眼科でよく受ける相談のひとつは眼位異常です。

しかし外来の、日常とは違う環境の中
また短時間の検査では時々しか出てこない斜視を見つけきれない可能性があります。

このため眼科医は慎重に再検査を勧めるのですが
再検査も同様の状況ですから
両親が気にしている症状が外来でうまく確認できないこともあります

このため、母親にケータイの動画機能やカメラ機能を用いて、眼位や気にしている眼の動き、瞬き、頭位の異常などを記録してきてくれるように勧めています。
写真よりも動画の方が確認しやすいようです。
またライティングのこつなども伝えると良いと思います。

お母さんは本当にしっかり情報を持ってきてくれて助かります。

米国では地方の救急センターに脳卒中疑いの患者さんが運ばれてきた場合
遠隔地の当直神経内科専門医がビデオで患者さんの様子を見ながら
ビデオ会議のように問診して発症後3時間以内の貴重な時間帯に診断するというシステムがあるようです。

わたしの身内は脳梗塞のために高度の半身麻痺となっているので、このようなシステムの重要性が身にしみて分かります。

わが宮崎県日向市では救急車の内部にライブカメラを設置して、搬送中に専門医とやりとりするシステムの構築・試行が始まりますが、専門の業者が入っているためかなりの費用がかかります。

患者さんや現場の家族のケータイによるテレビ電話を公的な医療機関が受け付けるだけでもかなり救える場面があるのかもしれません。

神経眼科的には遠方から急な両眼性複視や眼痛を訴える電話が入った場合とても心配です。当院のカバーする地域は車で2時間以上離れた地域もあります。
たとえばケータイによって
脳動脈瘤による危険な動眼神経麻痺とそれにともなう瞳孔異常や
急性閉塞隅角症(緑内障)発作による瞳孔散大・角膜浮腫などを映し出せるか
など(ライティングの工夫要)試しておくのも意外に役立つかも知れません。


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