2010-12-05 (Sun)
先ほどまで総勢11名でフカヒレとカニをご馳走になっていた。
K先生ご馳走様でした!

今晩御一緒したM 先生が留学されたカリフォルニア大学サンディエゴ校ハミルトン眼科センターには
睡眠眼圧研究室(UCSD Sleep IOP lab)があり
Liu教授はさまざまな興味深い研究について話された。
(APIGC12月4日土曜日 ファイザー社後援レイト・アフタヌーン・セミナー)

以下に少しメモ(あくまでもメモです)。

総数645名の正常者、緑内障患者の24時間眼圧を2時間毎に測定。
正常者でも(緑内障でも)座位から仰臥位へ移ると4mmHgの眼圧上昇。
日内変動として午前5時半に最大の眼圧ピークが来る人が40%くらい。
無治療の緑内障だと60%くらいが夜間に眼圧ピークあり。

眼圧の日内変動幅は正常人の方が少し大きい。
(緑内障はすでに高止まりしているので、上がり幅が少なくなる)

日中15mmHg の人が夜間に21mmHgになるような日内変動が起こっている。
睡眠中に2回ライトを点灯しても眼圧は変化しなかった。

遠視が高度な人は夜間の眼圧上昇が顕著。

(参考文献)
Intraocular pressure measurements throughout the 24 h.
Bagga H, Liu JH, Weinreb RN.
Curr Opin Ophthalmol. 20(2):79-83. 2009  Review

知識としては分かっていてもこうクリアカットに示されると
夜間の眼圧コントロールが重要だと言うことがよく分かる。
夜間の眼圧をさげるためには
さらにどのような点眼を用い、組み合わせてゆけばよいのか

夜間ピーク型の人には
PG製剤点眼はやはり就寝直前が良いのか
(最近、小生はアドヒアランスというよりいわゆるコンプライアンスを上げることが最優先される方には
夕食時、食卓にプロスト系点眼も置いて
最後のお茶または内服の水を飲む前に点眼してくださいと言っています。
母が食事時に必ず内服薬をテーブルに並べてから食べ始めるのを見て、点眼を忘れないために、これがよいのではないかと思ったのでありますが。)

究極にはトラベクレクトミーを適切な(早めの)時期に行って24時間眼圧の平坦化を狙うべきなのか

緑内障がそれぞれの患者さんでさまざまな経過をたどることや
点眼も手術もそれぞれに悩ましい副作用がでたりして
緑内障治療を複雑化している。

「歴史は夜作られる」
という古い映画があった。
アメリカの海運王ブルースの妻アイリーンは、嫉妬深い夫に耐えかねパリへ逃れ、追いかけてきた夫と手下の事件に巻き込まれ、ホテルの給仕長ポールに救われる。
嫉妬に駆られた富豪の企みに二人は翻弄され・・・。

どこまでも、夜までも、というか夜に、追いかけてくる緑内障。

「緑内障は夜作られる」
とすれば
夜を制するものが緑内障を制するのかもしれません。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |







管理者にだけ表示を許可する