2010-11-22 (Mon)
台北でのアジア・パシフィック合同緑内障学会(12月3日から5日まで)が近づいて来ている。
アジア地域ではこの10年閉塞隅角緑内障が議題として再登場し
いまも討議の中心である。

学会のディベート・セッションでは
日本から神戸中央市民病院のK先生が
閉塞隅角(症)緑内障の治療として白内障摘出手術をすべきかどうか
というセッションにイエスの論者として選ばれている。
なかなかハードな議論がありそうである。
日本代表K先生の奮闘を祈っているところです。

さて私たちのチームも閉塞隅角の解剖学的パラメーターについて報告する。
そのため正常隅角の患者さんと閉塞隅角の患者さんを比較して拝見してきた。
私のクリニックにおいて正常な、しっかり開放した隅角の患者さんを見つけることは意外に難しい。

最近の研究にて50歳以上の中国系シンガポール人の20%強は閉塞隅角(180度以上の閉塞)を示した。
わたしの患者さんの多くは60歳代後半以上、多くは70代80代なので
しっかり開放した隅角は特に女性においてはかなり少ない印象である。

もちろん眼科に来ている患者さんは眼の問題を抱えているから来ておられるので
かなりバイアスがかかっているのだが
この開放隅角の少なさを再認識すると
日本人の「正常」(というか、本来の、というか)隅角の姿はどのあたりにあるのかなあ、と思う。

日頃の診療では、とにかく、この患者さんは閉塞隅角ではないのか
(長年診ている患者さんにおいては、「閉塞隅角に移行してきているのではないか」)
という視点を常にもって対処することが必要だ
改めてそう思う今日この頃であります。


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