2010-10-09 (Sat)
調節力が落ちる年代
すなわち50歳前後くらいから
眼科診療においてRAPDを診るのが難しくなってくるのではないでしょうか。

(一般の方への注記:
RAPDとはrelative afferent pupillary defectの略
たとえば右眼が視神経症で視力低下していて、左眼が正常の場合
ペンライトを右眼から左へ動かすと
左の瞳孔が縮瞳します。
そこから右眼にライトを戻すと
ライトが来た瞬間には右眼は間接反応のため縮瞳しているのですが
ライトの明るさを右眼は感知できないので
ライトを照らしているにも関わらず
瞳孔がかえって開いてゆくという
奇異な逆の反応が見られます。
これをRAPDと言い、視神経障害に特有の反応とされています。)

先日もある先生からRAPDが見づらいと言う話を聞きました。
片眼性の視力障害を診たら、まずRAPDをチェックするのが基本ですが
わたしもこれが段々辛くなってきました。

ある先生は近見用眼鏡をしっかり掛けて見なさいと言われていましたが
これが眼科の忙しい外来では何とはなしに手間取るのですね。
また読書用の眼鏡とRAPDを判断する距離は微妙に違います。
近見ではこの微妙な差が光学的には大きな差になります。

わたしは検眼レンズの20 ジオプター・ レンズを患者さんの眼前に置いて
拡大して見ています。

当初レンズを右左に動かそうとして
なかなかうまく行きませんでしたが
今はとにかく右眼の前にレンズを置いて
(視線を遮らないようにやや下方に置く)
スィング・ライト・テストを行っています。
これでどちらの眼にRAPDがあっても
視神経障害眼が右なら瞳孔が奇異的に散瞳するのがそのまま分かるし
左眼障害なら右にライトを入れたとき、右眼が大きく縮瞳するので間接的に左眼のRAPDを知ることが出来ます。

どうぞお試しください。

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