2010-08-08 (Sun)
最近当院では
進行した白内障
といいますか
進行しすぎて成熟白内障になっている患者さんが多いように感じます。

白内障はあまり進みすぎると、最新の手術装置や技術を使いにくく、様々な点で手術リスクが上がります。
高齢の患者さんはなかなか受診もままならず、進行した白内障が増えているのではないかといささか心配です。

さて先週の7月31日土曜日、8月1日日曜日。
九州神経眼科セミナー(玉名市福島眼科医院福島正大先生の絶大なるご支援に感謝します)が玉名市で開催されました。

日曜日午前中に柏井聡先生による
1. 神経眼科認定医講習会
2. 小児神経眼科講演を拝聴。

1. は瞳孔の見方について。

RAPD(Relative afferent pupillary defect)についてよく知られている興味深いポイントのひとつは以下の点です。

片眼が成熟白内障になっていて他眼の白内障が軽度である場合
たとえば白内障進行眼(右眼)の矯正視力:指数弁、対側眼(左眼):1.0である場合

スウィング・フラッシュライト・テストを行うと
不思議なことに視力の良い左眼にRAPDが陽性に出ます。

これは
1.白内障化した水晶体のランタン効果によって光が網膜周辺まで拡散することから白内障眼において網膜に対する光刺激がより」強くなること
2.光学的に遮蔽された眼では網膜の感度が上昇し、光に対する縮瞳反応が増強されることから
正常眼に逆にRAPDが出るという現象が起こります。

このため成熟白内障眼にRAPDを生じている場合には視力予後が悪いと予想され、この点を術前に患者さんに対して詳しく説明しておく必要があります。

都市部の白内障手術に特化した病院ではもしかしたらRAPDをあまり重視していないところがあるかもしれませんが、ぜひチェックされることをお勧めします。



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