2010-08-06 (Fri)

A医師は東京の学会から帰り
宮崎空港から電車に乗ったところで
座席に倒れ込んだ。

荷物を通路に置きっぱなしだったので
隣の席の女性が
酔っぱらいかと思いながら
声を掛けると
顔色が真っ青で息をしていない。

慌てて周りに声を掛けると
偶然ベテランの看護師がいて
車掌に連絡を指示しながら
すぐに救急蘇生を始めた。

車内アナウンスが流れると
運良く
医師が1名
看護師が6名
駆けつけてきて
心臓マッサージ、マウスツーマウスの人工呼吸を始めた。

次に停まった駅には
AEDがなかったが
そのまま救急車で運ばれた。

A医師は
翌々日
いつもの朝のように目覚めると
みんなが自分をのぞき込んでおり
身体中に
チューブが入っていて
驚いた。

奇跡的な生還であった。

すべての検査は正常。
疲労と風邪による不調であったらしい。

駆けつけたベテランの医師と看護師は
宮崎市で行われた
ACLS(医師看護師向けの本格的な救急蘇生講習会)に参加したばかりの面々であった。

なんという偶然と幸運であったことか。

1ヶ月前の出来事である。

昨日ある会合でその話を本人から聞いた。

驚くわれわれの前で
まだ五十歳代のA医師は
うまそうにビールを飲みほし
生還させてくれた関係者に感謝しきりなのでありました。



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