2010-03-18 (Thu)
当院では超音波白内障手術に
アルコン社Infinitiを使用している。

従来の縦振動超音波に加えて横振動のOZilという、破砕能力が高く、熱エネルギー発生が低いモードが使えるのが利点である。

OZilには使用が難しい面もあり
習熟が必要であるが
創口を小さくできるので極小切開にも適している。

しかし弱点のひとつは固い水晶体核を破砕していると、ケルマン型のマイクロチップが核片によって詰まってしまうことであった。

チップが詰まると手術のリズムを微妙に乱すため、これで嫌になる術者も多かったと思われる。

ところが先週から使い始めたインテリジェント・プログラムを用いると
OZil100%の設定下でチップの開口部が90%閉鎖すると、縦振動の超音波がパルスモードでしっかり出て、核の詰まりを防ぐ。

白内障が進行して核が固くなってから来院される患者さんが多い当院のような田舎のクリニックではこの機能は福音である。

当院は落屑症候群や閉塞隅角を持つ白内障も多いので低吸引設定でも破砕効果が高いOZilはうまく使えばとても有効である。

フェイコチョップして割ろうとする時に、
これは固い
と思う例も核片が詰まらず、創口も焼けず、角膜内皮も傷めずに静かに、時々縦パルスのシュッシュッという音が小さく混じりながら淡々と核が破砕吸引されてゆく。
核が固くて食いこみが悪い時はAVDがなければもちろん流量を上げてもOK。

確かに物静かにインテリジェントに仕事をこなしてくれるソフト。
なかなかの優れものであります。


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