眼科医フォーチュン・クッキー日記&ブログ
眼科医の生活と意見を、時には専門的なお話も含めて書いています。
長寿遺伝子を鍛える
坪田一男・慶応大学眼科教授の「長寿遺伝子を鍛える」(坪田一男著 新潮社)を先日から読んでいる。
一般書ながら内容が濃い。

坪田先生は日本抗加齢医学会副理事長という肩書きだけを表紙に載せていて
抗加齢医学への思い入れの深さが窺い知れる。

老化の原因は擦り切れ老化「説」と考えられていた時代から
科学者が根拠を持って認めた説として
1.「酸化ストレス説」
2.「老化遺伝子説」
が注目されてきている。

1988年に線虫において老化促進遺伝子age-1
1993年に老化促進遺伝子daf-1
が発見された。
これらの遺伝子の働きを障害すると寿命が約2倍に延びた。

2000年に長寿遺伝子 Sirtuin(サーチュイン)がレオナルド・ギャランテ博士によって発見された。
この遺伝子が活性化すると寿命が延びると報告されている。
映画「グリーンマイル」の世界が現実になってきているのかもしれない。

酸化ストレスを避け
長寿遺伝子のスイッチをONにして生きるには
単なるダイエットではだめらしい。

栄養のバランスはしっかり保ちつつ
総摂取カロリーを通常の約70%に減らすと良いとされている。
Guarente L and Picard F. Calorie restriction – the SIR2 connection.
Cell 120(4):473-482, 2005.

わたしもカロリーを70%に減らしつつあるのだが
夕食の時間が午後9時を過ぎること
食後の運動がなかなかできないことが問題だ。

しかし坪田教授は
運動する暇がないというのは思い込みに過ぎない
と書いておられる。

坪田先生は
自宅と病院の両方に
エルゴメーター(自転車)と小型のトランポリンを置いていて

オフィスに来た同僚はポンポン飛んでいる教授に
テキパキと打合せや報告を済ませてゆく(笑)とのこと。

早速かぶれやすいわたしも
院長室でポンポン飛びながら
職員に指示を出さねばなるまい
と思っている今日この頃なのでありました。


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