2011-07-24 (Sun)
先日NHKBS アジアXゲーム ハーフ・パイプの優勝者安床武士(やすとこ たけし)選手のインタビューを見ていささか驚きました。

英語の受け答えもネイティブのように答えてとてもナチュラル。
彼は9歳からこの種目(というのかしらん)に参戦しています。

米国で教育を受けたことがあるのかも知れません。
またXゲームは選手達が一緒にツアーするため、選手同士でコミュニケーションをはかる機会が多いのではないかと思われます。

余談ですが、ここまでは行かなくても、ゴルフの石川遼くんには米国でのインタビューに英語できちんとゴルフ哲学を語って欲しいと思います。

英語で悩んでいるものとして思うに、またあらゆる英語学習書が書いているように、聞き流しだけによって本格的なインタビューに役立つ英語力を身につけるのは難しいかもしれません(もともとの英単語力が1万語超レベルでもだめらしい):
「残念な人の英語勉強法」 山崎将志 幻冬舎。

石川くんはキャディさんを英語ネイティブにしていつも英語でゴルフ戦略を語りあうのが良いと思います。
わたしも英語ネイティブの外国人医師にフェローとしてついてもらって英語力をあげたいとよく思います(制度上無理ですが)。
昔の人でいうと大橋巨泉さんはこのパターンで英語力を磨いていました。

安床選手は兄弟ともに有名選手です。
Xゲームをもしかしたらヤンキーな(失礼)マイナー・スポーツと思うかもしれませんが、結構大事な、coolなスポーツだとわたしは感じます。
ちなみに上海Xゲームのメインスポンサーは韓国の自動車会社KIAです。
なかなかあなどれません。
さらにちなみに、サッカーのコパ・アメリカの自動車スポンサーもKIAです。

さて、この二人をどう育てたのでしょうか。
寡聞にして、メジャーな媒体では見かけたことがないのですが、ぜひさまざまな観点から安床兄弟を取材すると面白いのではないでしょうか。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| 英語 | COM(0) | TB(0) |
2011-07-17 (Sun)
連休ながら佐賀まで出張してきている。

福岡空港までJALのプロペラ機で来て
特急にて佐賀へ。
連休、夏休みの始りとあって、飛行機は満席。博多駅も大混雑。

宮崎空港にて
「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」
(村上春樹著 マガジンハウス刊)
を見つけて購入。
出版されたばかりのようだ。

来週の研究会に向けて読まなければならない論文が多いのに
つい引き込まれてそのまま読了。

小生は1979年の群像新人文学賞「風の歌を聴け」以来の村上春樹ファンである。
当時は彼の本を男性の友人にプレゼントしてもおかしくないくらい
知る人ぞ知る若手作家であった。

「羊をめぐる冒険」以降の長編はあまり読んでいないけれど
短編と肩の凝らないエッセーは折に触れて読んでいる。

「おおきなかぶ」は近年のものとしては
特に楽しそうに、しかし注意深く手を入れて書かれたエッセー集である。

話の結末がゆるい方向に流れる
へたり方が好きだとか

金魚

ロック
ポップス
ジャズ
レコード蒐集
オープン・カー
ジョギング
心の痛み
暗闇
怒り

など硬軟とりまぜた事柄について語る。
どの文章も面白い。

この本の表題は
エッセーの題名を組み合わせた
村上氏らしいものになっている。

全く勝手な想像だけれど
多分編集者間で
「あざらしのくちづけ」というエッセーの題をそのまま表題にしたら良いのではないか、
しかしどこか表題としては村上春樹らしくないような・・
という議論もあったのではないかと思う(匂いに敏感な村上ファンの人どう思います?)。

他の雑誌のインタビューでも語っていてこのエッセーでも
書いているエピソード(なので引用しても良いと思いますが)

バルセロナにおけるサイン会で女の子達がサインをしたあと
「キスしてください」
というのでいちいち立ってキスしていたら
時間がかかり
出版社の人が
「時間がないからキスまではやめましょう」
といわれたけれど
「いや、僕は作家として最後まで責務を果たします」
と主張した話(笑い)など。

村上ワールドが満喫できます。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| 文学 | COM(0) | TB(0) |
2011-07-15 (Fri)
フェイスブックが「天才ハッカー」として有名なジョージ・ホッツ氏(21)を社員として採用というニュースには考えさせられた。

「ホッツ氏はソニーの家庭用ゲーム機などを改造する技術を開発、公開。
同氏をソニーが訴えて情報流出問題が起こったとされている。このことは日米企業の技術者に対する接し方の違いを示している。」
(日本経済新聞6月28日)。

米国ではハッカーを突出した知識を持ち規制の枠組みにとらわれずに技術を開発する技術者と捉えるらしい。

医学研究においても天才ハッカー的な研究員をどう処遇するかという問題があるのではないだろうか。

ヒトゲノム解析におけるベンター博士などはハッカーという言葉に入りきらないかもしれないし、毀誉褒貶激しいものがあるが、ワトソン博士らの権威ある枠組みに挑戦したハッカー研究者と言っても良いのかも知れない。
「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」 J・クレイグ・ベンター 化学同人刊

日本の医学界や科学界はハッカー的な突出した才能をどういかしているのだろうか。

確かに臨床では奇人変人は困る。
なかなか臨床医局には生息しにくけれど
基礎研究では奇人変人もよいのではないだろうか。
(きちんと論文を書いて世界がその変人さに敬意を抱かなくてはいけないけれど)

フィリピンは日本以上に政治指導者に恵まれない国であった。
失業率が高いので、コンピュータ技術者がハッカーとなる割合も世界一と言われている。
これを逆手にとって
大手のセキュリティ対策ソフト会社はその開発・研究機関をフィリピンにおいている。
(大前研一 「お金の流れが変わった!」PHP新書 )

とのことで世界はしたたかであります。

日本に埋もれているハッカー研究者の良い意味での活躍をぜひ見てみたい気がします。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| 医学研究 | COM(0) | TB(0) |
2011-07-11 (Mon)
先日、夜中に「マイレージ、マイライフ」の放映があっていた。
寝なくてはと思いながら終わりの30分くらいを観た。

社員の整理解雇のため飛び周り
「バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない」とうそぶき
1000万マイルを達成するビジネスマンの生活と
時に砂をかむような人生の行き違いを描いている。

入国管理審査の列は
「アジア人が多い列に並べ。
彼らはきちんとしている。」

と主演のジョージ・クルーニーが部下に教える場面がある。

わたしも(おそらくはみなさんも同様と思いますが)
出国も入国も多少列が長くても日本人が多い列に並ぶようにしている。

何かで外国人の方が引っかかると延々と待たされることがある。
日本人はまずスムーズに審査が流れてゆく。

先日学会にためパリに到着した早朝
35年ぶりの、しかも家内を連れてのパリなので
少し贅沢ながらホテルリッツに迎えのサービスを依頼していた。

驚いたことに
飛行機の出口にすでに女性スタッフが待ちかまえていて
私たちの荷物を持ち
足早に歩き
入国審査はクルーと同じように
一般の列とは違う列を通してくれ
最も早くバゲージ・クレームにたどり着き
セダンまで案内してくれた。

長旅で家人が気分悪そうにしていたので
大変助かった。

田舎で堅気に暮らしている開業医としては
こんなユニバーサル・スタジオのファストパスみたいなことして良いのかしらんと気になったが、それがフランスだ、というか、それがリッツだということかしらんと思いつつ
近づくエッフェル塔を眺めていたのであります。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| 眼科学会 | COM(0) | TB(0) |
2011-07-07 (Thu)

7月3日被災地の釜石市にて地元の食材を用いて料理を提供してくださった
ニューヨークの三つ星シェフ、ダニエル・ブールー Daniel Bouludさん。

本当にありがとう。
なかなかできることではありません。

数年前、学会の後、ニューヨークにてメトロポリタンオペラを観ていた。

隣に座っていた御夫妻とオペラについて話していたところ、そのむこうに座っていた女性の御招待で来ているということだった。

その招待主さんが休憩の時にやってきて、挨拶すると、フィラデルフィア小児病院の神経病理学教授であると伺ってびっくり。

日本人留学生を受け入れた経験もあるとのこと。問われるままに水俣病など少し神経眼科のお話をした。

あなたも夕食に一緒に来なさいとお誘い(御指示?)を受け
そのまま教授の友人夫妻とリムジンで連れて行っていただいたのがカフェ・ブールーであった。

ダニエル・ブールーのHP

当時はBouludの名も、大体発音の仕方も知らなかったが
カフェ・ブールーはこぢんまりした落ち着いたレストランであり、とても混んでいて活気があった。

ニューヨークにこんなに美味しく繊細な料理があったのかと驚いたことを思い出す。

いつか機会があったら、是非ダニエルかカフェ・ブールーにお邪魔したいと思っているところであります。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| お勧めレストラン | COM(0) | TB(0) |
2011-07-03 (Sun)
世界緑内障学会出席のため宿泊していたリッツ・ホテル・パリには
ヘミングウェイの名を冠したバーがある。
「バー・ヘミングウェイ」

ホテル奥のこぢんまりと落ち着いたバー。
入り口にヘミングウェイの像がある。

バー・ヘミングウェイ
バー・ヘミングウェイ
ホテルの正式な玄関からは最も遠いけれど、裏から入ることができる。
バーテンダーが世界的な賞を受賞して有名。
リッツはレストランでも中庭のカフェでもどこにいてもパリらしい雰囲気を楽しむことが出来る。
周りのお客さん、スタッフがすごくパリらしく、濃ゆい存在である。
見ていて飽きない。


USA Todayには7月2日がアーネスト・ヘミングウェイの命日と出ていた。


USA Todayに掲載されたヘミングウェイの記事
USA Todayに掲載されたヘミングウェイの記事

リッツの朝のフルーツサラダ
パンがとても美味しい
(ちょっと美味しすぎ)


学会の後、ホテル近くを歩いていてGalignaniという書店を見つけた。
知的な仏、英、米の本が並べられ、上の棚の書籍を取るための年代物の梯子もついている。
200年の歴史があると聞いて驚いた。

奥の壁に葉書が飾られていて
ヘミングウェイからの感謝の言葉が綴られていた。

ヘミングウェイにはさまざまな評価もあるだろう。

天声人語(6月21日)にも以下のように書かれていた。
「作家ノーマン・メイラーがかつて述べたように
「ヘミングウェイとモンロー。
彼らの名前はそっとしておけ。
彼らは私たちにとって、いちばん美しいアメリカ人だった」」
ということかもしれない。

医療の現場はいつも大きなプレッシャーにさらされている。
緑内障治療は文字通りプレッシャー(眼圧)との闘いである。

困難な状況に追い込まれたとき

Courage is grace under pressure.

勇気とは、
重圧のもとで気品(優美さ)を保つことである。
        
というヘミングウェイの言葉を思い出すのであります。


(もちろん思い出すことと実行できることの間にはキリマンジャロ以上の標高差があるのだけれど。)


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| パリ | COM(0) | TB(1) |
2011-07-02 (Sat)
パリで開催されている世界緑内障学会(WGC、日本の新家教授が会長)において
「緑内障に対し過去5年間で最も貢献したもの」
というシンポジウム(座長JS Schuman教授ら)では

1.緑内障の高解像度画像診断(JC Fujimoto)
2.緑内障は眼と脳に影響する(RN Weinreb)
3.緑内障動物モデルの開発(J Danias)
4.緑内障ドレナージ・デヴァイスの進歩(K Barton)
5.網膜神経節細胞の生体内可視化(F Cordeiro)

というシンポジウムが開催されました。
確かにこれらの項目はどれも大きな展開につながってきています。

日本はしかしこれらの項目のうち緑内障ドレナージ・デヴァイス(GDD、眼内まで差し込んだ特殊なチューブを通じて眼内の房水結膜下に誘導する)に対する国の認可が極端に遅れ、難治緑内障に対する手術選択肢が限られ、経験も不足しています。
これらのGDDがより進歩して安全性が確立されれば、白内障手術時にGDDを併用して薬物治療を軽減しようという方針が世界的な傾向になってゆくのかもしれません。

今年秋に予定されている日本緑内障学会を含め、GDDに関するシンポジウムでは、韓国の先生方の経験を拝聴している状況です。

これら5項目のような未来につながる研究に日本の若手が大きく貢献することを期待しております。


ブログランキングに参加しています。お手数ですが御協力をよろしくお願いしま す。

| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |