2010-09-29 (Wed)

今日水曜日は午後から白内障手術
外傷性水晶体亜脱臼による続発性閉塞隅角緑内障の患者さんが今日の主役であった。
様々な器具、技術を使って完投。

シナジー出版からのテキスト原稿校正、米国の眼科学雑誌のreview期限も迫っている・・
と思いながら院長室で手に取ったのが「タイム・トラベラー」 ロナルド・L・マレット著 祥伝社

父を早くに亡くし、苦学して大学へ進み、子どもの頃からの夢タイム・マシンを研究しているアフリカ系理論物理学教授の物語。

マレット教授がアインシュタインの理論を磨き上げ、様々な苦難を乗り越えて、タイム・マシン応用例の特許(米国特許指針ではタイム・マシン自体を特許申請することは困難)を取り、具体的な実験「循環する光線の重力場が、空間をねじることを証明する」(コネチカット大学)
に入るまでを描いている。

物理の難しい理論が挿入され
またにわかには信じがたい話なのだが

この本の最後は物理が苦手なわたしにもよく分かる挿話で結ばれている。
・・・・
アルトゥーナを訪ねた折、私は母に初めて、子供のころ抱いた夢について語った。

タイム・マシンをつくることをずっと夢見ていたこと、
そうすればお父さんにもう一度会えると思ったと話した。

私はレーザーも含めて、科学の専門的なことをいくつか説明した。

しかし、母は途中で私の話を聞くのを止めてしまった。
目に涙を溜めて私をじっと見つめ、おもむろに口を開いた。
「あなたは、お父さんそっくりね」

私たちは抱き合い、私も母も一緒に泣いた。



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| 幸福論 | COM(0) | TB(0) |
2010-09-27 (Mon)

忙しい10日間でありました。

アジアパシフィック眼科学会出席のため
9月17日金曜日朝から宮崎を出て福岡。
チャイナエアにて北京へ。
途中、大連で乗り継ぎ、入国。

大連から北京へ
隣に乗り込んできた男性客が強烈に酒くさく
携帯でしゃべりまくる。
CAが注意すると意外におとなしく携帯をやめられたのでほっとする。
夕刻到着。

初めての北京。
予約していたセダンに迎えられ
学会場に隣接するインターコンチネンタル・ペキン・ベイチェンへ。

スチュディオタイプのクラブルームへ通される。
広くて快適である。
午後9時を過ぎている。
クラブラウンジの夕食は午後8時でクローズされていた。
部屋でゆっくり軽食をとりたいが
インルームダイニングの冊子がない

問い合わせると
テレビの画面上にメニューを呼び出す方式

ミネストローネとクラブバーガーを頼む
なかなか美味しい。

翌朝
ポスターを掲示。
なんとピンではなく
両面テープで貼る形式
ポスターを分割して持ってきた小生はかなり手間取る。

ポスター会場は照明が不足していてちょっと淋しい。
ところが意外に中国の眼科医が寄ってきてくれて
ポスターを貼っている間にも質問を受けた。

西安から来た女性医師には上方視神経部分低形成と緑内障との合併について
詳しく質問され嬉しかった。

昼は知人の先生方の昼食会。
タクシーがつかまらず、みんな昨夜のディナーに行くのに
2時間近くタクシーを待ったとのこと。

午後から緑内障のシンポジウムを拝聴。
Ritch教授の緑内障と睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する講演は興味深かった。

SASでは糖尿病、高血圧を発症しやすく
脳卒中
心臓疾患
を発症しやすくなるだけでなく
緑内障の発症、進行にも関与するという。

大きないびき
昼間の眠気
夜間の無呼吸を家族に指摘されている
男性
首周りが太い

などが当てはまるひとは要注意。

日本では顎の小ささが影響するためか
太っていない人
女性
も注意が必要

と、千葉大学や日本大学の研究者が警告しており
SASと緑内障は注意が必要であります。


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| 眼科学会 | COM(0) | TB(0) |
2010-09-16 (Thu)

アジア太平洋眼科学会(北京)が始まる。

外来・手術が忙しいので
小生は明日金曜日から日曜日まで駆け足参加予定。

学会発表用ポスターも出来上がり
来年のAsia ARVOの抄録も昨日ギリギリでオンライン登録。

お世話になった皆様に深甚の感謝を申し上げます!


皇帝の贅沢は

素早さ
荷物の少なさ
気候に合った服装

なかでも一番の切り札は
何と言っても彼の完璧なからだのコンディションであろう

「ハドリアヌス帝の回想」マルグリット・ユルスナール

大荷物で
へとへとになりながら
北京へ行くことになりそうな
皇帝からほど遠い小生であります。


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| 眼科学会 | COM(0) | TB(0) |
2010-09-12 (Sun)
某大学の視機能療法学科の講師をしている関係もあり
1年生の病院見学を引き受けている。

大学の指導教官が数名の学生を引率されてきて
2時間くらい
外来の検査や私の診療を見学する。

そしてこの2年
見学中に気分不良で
立っていられなくなる学生が出ている。

緊張したり
立ったままの見学など
初めての経験で
元気なはずの男子学生まで倒れてしまうのだろう。

4年生になる頃にはすっかりたくましくなるので
安心はしているのですが。

さて
眼科を開業しようと決心した17年前
大学病院眼科の講師としてとても忙しかった。

採用予定の看護師の中で
眼科は未経験だが
将来のリーダーになりそうな看護師に
職場の了解を得て
大学での手術見学に来てもらった。

手術中にそのAさんの姿が見えなくなったので
手術しながら
外回りの看護師さんに
Aさんどこいったの?
と聞くと
「あの看護師さん
気分が悪いと
控え室で寝ています。」

というので
いささか心配した。

わたしの開業予定先から2時間半かけてやってきて
初めての大学病院見学。
プレッシャーも大きかったのだと思う。

その看護師さんは
ひとたび当院がスタートすると
とても優秀で病気ひとつせず
結婚退職して他県に引っ越すまで
わが医療チームをリードしてくれたのでありました。


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| 眼科診療 | COM(0) | TB(0) |
2010-09-10 (Fri)
このところ忙しい。

APAOも迫っている。
(アジアパシフィック眼科学会。北京で開催。
アメリカ眼科学会とジョイントしているので、結構規模が大きいと思われる。9月15日-20日)

APAO HP

ポスターもまだ仕上がっていない・・。

来年シンガポールで開かれるAsia ARVOの抄録締切も近い。
学会場は最近開発目覚ましいセントーサ島。
ただ島内にホテルが少なく
街中のホテルは遠い。

学会の推奨ホテルはユニバーサル・スタジオに隣接するハードロック・ホテル。
予約は取ったものの、おじさんである小生は
ちょっと「ハードロック」になじみにくそうな予感がする・・。

さて外来も忙しい。
口蹄疫が一段落し、遠方からの患者さんも再び来院されるようになってきた。

最近、高度に進行した白内障の患者さんが多い。

聾唖で両眼白内障のため失明状態という老年男性も来られて
手術も大変だったけれど
術後はちょっとニコッとされるようになり
お互いに、ついに、コミュニケーションが取れてきて嬉しい。

認知症で成熟白内障(水晶体全体が隙間なく濁ってしまっている状態)という方も少なくない。
ただでさえ手術の難易度が上がっているのに
手術中に嫌がって動いて危ない。
最近は結構そういうことにも慣れてきた。
(全身麻酔下に手術を受けられる遠方の施設へ紹介されることを受け入れられない家族も多い)

余りに言うことを聞かれず危険な場合は
家族に手術室に入ってもらい
患者さんの手を握って声掛けしてもらうと
結構落ち着かれることも多い。

わたしもスタッフも手術ベッド横に家族がいて
白内障手術をするという状況に慣れている。

てんやわんやの中に刻々学会も近づいてくる九月であります。

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| 白内障 | COM(0) | TB(0) |
2010-09-01 (Wed)
日向市はサーフポイントに恵まれている。
全日本医学生サーフィン大会も当地で長年開催されているので
サーファー医師に日向というか
小倉が浜(おくらがはま)の名はなじみ深いかもしれない。

当地のM病院の先生が地元の伝説のサーファーであり
おそらくそのご縁もあって医学生大会が開催されているものと推察する。
有り難いことであります。

一年中サーファーが来ているけれど
やはり夏は多くのサーファーが小倉が浜を目指す。

そして時に
サーフィンの途中で
眼の具合が悪くなり
当院を受診されることもある。

先日はサーフボードで上眼瞼を切った患者さんが来院した。

みんな午前3時頃に九州各地を出て
日向にやってくる。
女性も多い。
疲れもあるだろう。

ちょっとしたバランスの崩れで
サーフボードで外傷を負ってしまう。
開放性眼外傷の報告もある。

Surfing-related ocular injuries

サーフボードの先端が鋭くなっていると
外傷を起こしやすいかもしれない。
眼外傷の専門家は
先端を丸くするか
ゴムなどの安全装置を装着することを勧めている。

フィンももちろん注意が必要。

ある患者さんは
早朝サイドウィンドウを開け放しで
車を飛ばしてきたためか
ドライアイと季節的アレルギー性結膜炎が急性悪化。

眼の痛みと充血が激しく
Good waveを目前にしながら
リタイアされていった.。

まことにお気の毒である。

折角日向に来てくださるサーファーの皆さんが
安全に楽しくサーフィンを楽しめるようにといつも祈っています。



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