2014-02-02 (Sun)
最近コンビニエンスストアでコーヒーを買っている人も多いのではないでしょうか。
しばらく前にセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートでの各コーヒーを試してみましたが、ローソン「マチカフェ」のカフェモカなどは結構それらしい味わいです。
スターバックスもうかうかできない状況ではないかと思いました。

飛躍するようですけれど
規制というか手続き上、簡単ではないと思いますが
医療の世界も、一部は「セブンイレブン」が肩代わりするようになる可能性はないでしょうか。

医療的な事業の中で医師の高度な知識や技術が要らない部分は、日本中、というか特に田舎では、どこにでもあるセブンイレブンが肩代わりしうるのではないでしょうか。
介護も何らかの形でセブンイレブンが対応できる可能性があります。
食事の宅配もお手の物です。

銀行も郵便もチケットもガス料金支払いも電気料金も様々な地域サービスもセブンイレブンが対応しているのですから、
一部の基本的な医療サービスを、薬局は今すぐにでも、肩代わりできないかどうか
セブンイレブンの経営者であれば当然考えることではないでしょうか。
良いとか悪いとか言っているわけではありませんが、医療関係者はそのような時代が来る可能性も想定しつつ、将来を見通す必要があるかもしれません。

コンビニのコーヒーについての記事(宣伝?)が最近雑誌の中でも目立ちます。
ロジスティックスを押さえていて、準ライフラインを押さえていて、全国的なネットワークを持っている、というセブンイレブン的な存在は、丁度プライベートブランド構築と販売実績によってメーカーをもその傘の下に入れつつあるように、介護・医療においてもその潜在的な強さ、機能性を、規制緩和の時代には発揮しはじめるのではないかと、
ローソンのカフェモカを飲みながら、ふと思ったのでありました。


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2012-08-14 (Tue)
お盆休みいかがお過ごしでしょうか。

カンボジアのプノンペンに来ています。
医療事情の視察、というと大げさですね、見学にきています。

香港からドラゴン航空機でプノンペンへ。
空港を出るとまず両替の店舗が6軒くらい並んでいて
それぞれ担当通貨が決まっているようでした。

こちらでは1円が50リエル(Riel)くらい
お札の量がグッと増えました。

ホテルから迎えに来てくれた係は
小柄な若い女性。

笑顔が素敵ですが
額に「冷えピタ」のようなものを
貼っている。

頭痛がするので
貼っていますと屈託がありません。

空港の出口は
延岡駅の出口くらい
(ローカルで分かりにくいですが)

バイクと車で混雑する大通りをホテルに向かいました。
道路沿いには裸で休むおじさん
バイクの(中古)部品を扱う店が多く
信号待ちしていると
車の窓越しに手を合わせて
物乞いする少年がとてもけなげで
なかなか大変な旅が始まったのでありました。



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2012-05-15 (Tue)
高齢者の自動車運転について
わが日向市近郊のような田舎では
自動車に乗れないと著しく行動が制約される
特に高齢者にとっては深刻な問題である

食材を買いに行くこともできない
連れて行ってくれる子供もいない
バスなども路線廃止が重なり
タクシーは高い

ゆえに、もし白内障によって視力低下し、運転免許更新が難しい患者さんが
たとえ超高齢でも前向きに手術を受けて頑張ってみるのは悪いことではない

しかしさまざまな意味で身体機能が低下し
判断力も低下する年齢だと
家族や時には社会の空気が免許更新や運転自体に反対する

とにかく視力を回復することは本当に素晴らしいことだ
それなのに
白内障手術によって
視力回復しても
運転は控えましょうね

ではなんとはなしに
めでたさも中くらいなり・・・となってしまいかねません

なんでもGoogleさんでは
自動運転をする車のシステムを開発中とか
すばらしい!
グーグル・カーの記事

これを
トヨタとスバルとゼンリンにやって欲しかった
きっとこのような研究は上記三社もしているのではないかしらん

わたしもスポーツカーや高級車などには興味がないが
どこへでも安全に連れて行ってくれる
車ができたらすぐ買いたい。

移動する車の中で運転せずに仕事ができるなら
費用対効果は大きなものがあると思う。

実際自分が延岡や熊本に行くときには
タクシーの中で泥縄よろしく大学の講義や学会の口演スライドを作っていることが多く
この時間がとても貴重であります。
宮崎はとにかく自分で運転しないとどこへも行けないので
グーグル・カーがあれば結構行きたいところも多い

そしてグーグルの自動運転システムを搭載した車が量産されたら
きっと高齢者にとって
そして視力障害者にとっても
大きな福音となること間違いなし
であります。


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2012-02-11 (Sat)
トヨタの苦闘とともに
カイゼンの言葉もきかれなくなりつつあるけれど
改善の意欲が現れている現場を見ると感心する。
勉強になる。

わたしは、もし買ってもらえるなら、トヨタのレクサスLS460黒が質感デザインともに良い(MB社B社A社の同クラスと比較しても)と思っていたけれど、これだけトヨタブランドが傷つくとなかなか苦しい。

KIAなどは車も知らないけれど
アメリカ・プロバスケットボールなどでも
そのロゴをよく眼にするようになっている。

ブランド、レピュテーションの構築・維持というのは本当に大変なことである。
医療も万にひとつの問題で大きく信頼が傷つく。日々カイゼンの毎日である。

そういえば、他県で開業している友人の診療所もとても内装がきれいになって
がんばっているらしい。
受診した知人が感心していた。

流行っているところがさらに着々と改善しているのは
素晴らしいことだなあと思う。
なかなか出来ないことである。

2月11日土曜日、連休の朝
入院患者さんを回診して
隣のコスモス薬品さんに半年ぶりくらいに買い物に行った。

中のレイアウトが全く変わっていて
売っているものもずいぶん変わってきていた。

同社の社長さんは亡くなった姉の同級生で公私ともにお世話になっている。

一部上場企業となり
多忙なので最近はお目にかかる機会もないのだけれど
U社長の人となりを知るものからは
レイアウトの変化
商品の選択に
直接社長のチェックが入っているように感じられる。

駐車場における職員の車の止め方もお客さんの邪魔にならないように
極力詰めて駐車している姿が
店長さんの功績なのか
社長さんの指示なのか
無言のうちにコスモス薬品の顧客第一の姿勢を示している。
この不景気にも負けず、業績が伸びているのもよくわかる。

夕方、家内と町なかの洋食屋さんKへ。
この気取らないレストランのコースは
いつも工夫がしてあって、しかもリーズナブル。
とても流行っているのに、いつも新しいメニューに挑戦されている。
そのメニューの人気が良いとそれが季節の定番となり、われわれはそれに惹かれてやってくる。

きなこ豚の手作りハムとワイルドライス添え
酸味が少し入ったアサリのクリームスープ
ハンバーグも手作り感があってジューシーである。
デザートのニューヨーク・チーズ・ケーキも大人っぽくて嬉しい。

ここのBGMは最近までエンヤかイル・ディーヴォだったのだが
今日は此のレストラン始まって以来の
静かなKポップであった。

わがジャニーズのライバル?がここまできているとは
なんとはなしに危機感を覚える(笑)。

さて最近気になるのはポーラ(化粧品)である。
ここが出している「生姜とシナモンのあったか紅茶」はとても上品。
ショウガを使った食品は、小生にとって、なかなかビミョーな味のものが多いのであるが、このお茶は品良く美味しくてよく温まる。
お茶としてはほんの少し値段が高いかもしれないが、ポーラの店でも売り切れである。
エステも相当人気らしい。

不景気と言いながら
実はそれを言い訳にサボっている、というと語弊があるが
無気力になっているだけかもしれないと自らを振り返る必要がありそうだ。

昨日、NHK-BSを視ると、スティーブ・ジョブズの伝説的なスピーチを直に聴いたスタンフォード大学卒業生たちのその後の苦闘が取材されていた。

競争を勝ち抜き、超有名校を卒業し、エリートとしてゴールドマン・サックスに入社しても、さらに仕事に対する苦悩や解雇のリスクが待っている。
厳しい競争社会である。
不景気になると簡単に即日解雇される。

これを思うと世界的なバブルが弾けた今も若者はとにかくある程度の会社に就職できて、そう簡単に解雇されない日本は、欧米が不調な今、カメさんのようにそれなりにがんばってきて、結局世界一豊かな国であり続けているのではないかと思う。

経済が元気でないと医療の原資は出てこない。
難病の高価な治療費などがカットされれば
日本から高度医療の火が消える。

そうならないためにも日本のみんなが自らの内需の潜在力、元気に気づき、カイゼンと工夫で経済を社会を活性化させていただきたい。
83歳のサーファーではないけれど日本国が老け込むには早すぎる。

医師の世界も
しっかりした医療はもちろんのこと
社会起業家の手助けなどをしてもっと社会に元気「注入」するお役に立つべき時代になってきているような
わたしが言うのもおこがましいのですが
そんな気がした連休の宵でありました。


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2011-12-18 (Sun)
土曜日は当院の忘年会であった。
13年勤続の職員には連続休暇を出しているので
対象者の挨拶もあった。

今年の対象者3名の内2名は高校卒業と同時に当院に就職した。
真面目でとてもよく頑張ってくれている。

しかし、この後は当分、高校新卒の職員を採用することはないだろう。
医療を囲む環境も厳しい。

雇用環境についても、65歳までの定年延長を、前向きにではなく、帳尻合わせ?として推進する民主党政府のおかげで、若者を雇用する余裕はなくなっている。

大企業はもちろん中小企業もできるだけ日本を脱出した方がよいのではないだろうか。
以前、スカパー!の朝日系番組で河野太郎さんが法人税上げに関して「日本企業が外国に行くことが出来るわけがない」と脳天気なことを言っていたので唖然としたことがある。
彼らに危機感を与えるには企業の「逃散」しかないだろう。

日本に残るのは、選挙に受かることが目的化した人々と既得権を守りたい人々と老人と医療関係者(医療はすぐれてドメスティックなものである。また、日本人医師はギリシャ人医師のようには外国に出て行けないのではないか)である。
医師は沈み行く船の中で最後まで病める人を守らなければならない。
将来の国家困窮の時期に今の半分以下の予算で、基本的な質を保つ医療を行うにはどうすればよいのであろうか。

やる気のある企業関係者と職員は海外に出て、活路を開き、アジアの国々のように、母国に仕送り(資金環流)をしていただきたい。

皆が元気にゲームやダンスに興じる楽しい忘年会を過ごしつつ
御支持をいただいている皆様や職員達に深く感謝しながら
これが「うたかた」ではないことを心の底で祈ったのでありました。


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2011-10-23 (Sun)
顧客の顔と名前をどうやって覚えるのか。

昨年、北京でのWOCの際
国際会議場に隣接するインターコンチネンタル・ホテルに宿泊した。

日程が変わって急いでホテルを出たところ、
忘れ物に気づいたため
北京空港へ行く途中から慌ててホテルに戻ったことがある。

すでに部屋に忘れた荷物はかたづけられていた。
係が「遺失物」確認のために
私をホテルの事務所の中に入れてくれた。

部屋の中は壁一面に客の顔写真が貼られていて
それがどういう人々の写真なのか分からなかったが
(VIPなのか注意人物なのか、多分重要な顧客だろう)
こうやって人を覚えているのかと思ったことがある。

なるほど。


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2011-10-22 (Sat)
さて、現代(HYUNDAI)製のリムジンは快適に約1時間走って、パーク・ハイアット・ソウルの控えめな入り口へ。
学会を通じての予約のためか
ようこそドクター○○と迎えられる。
(これは若者的に言うと、少しビミョーだけれど。)

ロビーはガラス張りの高層ビルの最上階にある。
客室はその下から始まる。
部屋は広く、とてもモダンなしつらえ。
窓側はバスも含めて床までガラス張り。

スタッフの接遇も大変丁寧である。
部屋まで荷物を運んでくれたベル・スタッフはすぐにわたしの名前を覚えて、その後も様々に世話をしてくれて印象的だった。

外国において、接遇レベルが高い人を「日本人的だなあ」と感じるのはなぜだろうか。

宿泊後にメールされてきた、パーク・ハイアットのアンケートには
スタッフがあなたをいつもお名前でお呼びしましたでしょうか?
と言う項目があり、このホテルでは客を常に名前で呼ぶようにしているらしい(!)。
もちろん小規模のホテルだからできることではありますが、
他の一流のホテルにおいてもなかなか考えられないことである。

すべてのスタッフが顧客を名前で呼ぶために、どういう準備というか仕組みを作っているのか、医療関係者としても大変興味がある。

病院の患者さんも職員が名前を覚えていて
そらで名前(姓)を呼んでくれたり、声を掛けたりしてくれれば、もうそれだけでも相当心が癒されるのではないだろうか。。
また、そのような心遣いは秀れた医療技術に優るとも劣らない力を持っているのであります。


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2011-02-16 (Wed)
眼科に眼の不定愁訴で訪れる女性患者さんに介護のストレスを訴える方が少なくない。
家族の介護を経験してみると(小生は忙しいので自ら実地に介護するより介護費用を捻出する側なのだが)その費用の高さに驚く。

私事で恐縮ながら、片麻痺の母は自分の家に独居しつづけることを希望しているため、介護3でデイケアに週4回通い、さらに自己負担でデイケアに通ったり、朝と夜の介護ヘルパーを追加的に御願いしたりしている。
ヘルパーさんの時給は2000円。総額は人に言えないくらいかかる。

老いた母の希望を出来るだけ叶えたいとがんばっているのだけれど、痛感することは、一般問題として、日本で十分な介護を受けることは経済的に全く不可能だということだ。
それは家族で力を出し合って支えれば良いではないか、という方もいるかも知れないが、たとえば、日勤で遅くまで働き、場合によっては夜、コンビニで仕事をしている、わが日向の平均的な家族に介護の余裕はない。

介護のコスト、つまり人件費を下げることがどうしても必要ではないだろうか。
こんな時、すぐ思い起こすのは、シンガポールの医師家庭で見かけたメイドさん達である。

彼女たちはマレーシアなどから月給1万5千円くらいでメイドさんとして住み込みの仕事をしている。
子供の世話、家事全般を受け持つ。
奥さんも仕事に出ることが出来る。
奥さんが医師なら、医師不足の解消に大きく役立つ。

日本で住み込みのお手伝いさんを雇おうとしても、田舎でさえ、大体応募者がいない。わたしも母のためにお手伝いさんを探したが、パートはともかく応募してくださる方はまずいない。
月給も20万円以上かかるであろう。住み込みのスペース確保の問題もある。
なかなか雇うことが難しい。
この差(アジアと日本)はものすごく大きい。

介護ヘルパーさんが欲しいわけではない。住み込みのお手伝いさんがいれば、何とかなるのである。
英語さえ出来てくれたら、あとはなんとかなると思う。
介護ヘルパーの試験もいらないし、片言で家事はできる。
LCC(格安航空 Low Cost Carrier)に乗って5000円で来日して、月給1万5000円で住み込みのお手伝いさんをしてくれたら日本はどんなにか助かるだろうか。
介護に疲れた眼精疲労とドライアイの患者さんにどれくらい役立つか計り知れない。

よく頭が良い人は、いやそれはこれこれの法的な規制があるんだよ、難しいね、というが、規則は改正したらよい。日本滞在期間の制限も設けて良い。

このことが日本人の職を奪うことにはならない。
わたしの募集に誰も応募しないのだから。

LCC介護というかLCCお手伝いの実現、なんとかならないものかと思う今日この頃であります。


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2011-02-15 (Tue)
週末から母の体調が悪く
土曜日の予定をキャンセル。

日曜日
早朝、職員25名と一緒に宮崎市で開かれる「眼科職員上級者講習会」へ
「コンタクトレンズの合併症とレンズケア」
「OCTと超音波検査」の講義

会場を出ると母が吐き気を訴え、さらに体調不良とのメール。
急ぎ電車で帰り、家内と共に片麻痺の母を介護タクシーに乗せ、かかりつけの病院を受診。
腹部X線検査にて腸のイレウスを疑われ
さらに急性期病院へ。
午後3時半到着。
しばらく待って再検査。
腹部CT検査のため、休日当番の放射線技師さんが呼ばれる。

その間も外傷の患者さんなど次々に来院され
子供は大騒ぎになりながら局所麻酔、縫合が行われてゆく。

午後7時
CT検査
イレウスチューブを入れることを説明され
待機。
さらに急患の患者さんが途切れなく来院。
X線検査、縫合処置などが行われる。
看護スタッフは走り回っている。

午後10時半
ようやくイレウスチューブ処置が始まる。

午後11時過ぎ病棟へ。
入院手続き、処置を受けると午前0時前。
母もようやく落ち着く。

長い一日であった。
帰りにセブンイレブンでおにぎりとおでんを買って帰る。

それにしても地方の救急病院の夜の忙しさを実感した一日であった。
担当の看護師さん、先生方に感謝申し上げます。


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2010-04-15 (Thu)
眼科医療とフリー(すみません。題字が読みづらくて。改善中です)

「フリー」 クリス・アンダーソン著 NHK出版

話題の本ですが、昨年、店頭に並び始めたのと同時に読んでみました。
それから4ヶ月、時々「フリー」の問題を考えています。

クリス・アンダーソンは無料のルールを10項目挙げています。

そのうち3つの項目が気になります。

1.デジタルなものは遅かれ早かれ無料になる。

2.フリーは止まらない。

3.遅かれ早かれフリーと競い合うことになる。

これは医療においてどういう意味を持つのでしょうか。

彼は以下のように書いています。

「低い限界費用で複製、伝達できる情報は無料になりたがり
限界費用の高い情報は高価になりたがる。」

この本は一時的にコピーが期間限定で無料公開された。
そのため「皆さんはオンラインで本書のコピーを無料で読める」

しかし「私が皆さんの町まで行って皆さんのビジネスに合ったフリーに関する話をするのは別だ。」

「皆さんは私の『稀少』な時間に対してお金を払うことになる。私は子沢山で学費も高いので、私への報酬が無料になりがたることはない。」

さて

一般的な医学知識はフリー(無料)になりたがるが
評価の高い医師から個別にコンサルトを受ける医療は高価になりたがる

のでしょうか。

公的医療保険の元では上記のようにならないような枠組みがありますが
プライベートな、コンシエルジュ的な医療は確かに高価になりたがるのかもしれません。

そしてそれが日本で得られなければ
(得られないのが悪いというのではありませんが)
海外でコンシエルジュ医療を受けたいという人は増えてゆくような気がします。



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2010-02-17 (Wed)
「Dr. Yoshi アメリカ開業医はつらいよ!」
 二木 良夫医師著(克誠堂出版)

この本は米国に臨床留学し開業までした医師の手記。
大変興味深い。
映画「Sicko」に描かれているアメリカ医療のさまざまな問題点は本当のことであるということがよくわかる。

やたらな医療訴訟とそのための医師側の医療訴訟保険の高騰(保険料が1000万円になる科も)のため、フロリダから専門医が逃げ出すなど。
著者が日本に帰るといかに日本の医療が安価であるか、実感したという。

著者の開業医仲間でベテランの小児神経医Dr. Vは頭痛が主訴の患者すべてに対して、CTもしくはMRIを撮っていた。

米国での研修中は、問診と理学所見で偏頭痛の可能性が高いと思われるのであれば、CTは医療費の浪費であり、撮るべきではないと教わり、
もちろん教科書にもそのように書いてある。

著者が質問するとDr. Vはにやりとして、おもしろいものを見せてあげるよと言い、一枚のコピーを見せてくれた。

1991年6月付けの手紙のコピーであった。

この患者は24歳女性。11年間偏頭痛様の頭痛があり、偏頭痛に対する薬物治療にもよく反応し、神経的所見はすべて正常であり、偏頭痛の診断で、頭部CTは一度も撮られたことがなかった。

この患者は最終的に非腫瘍性の中脳水道狭窄が発見され、水道狭窄による脳圧亢進が直接の死因と考えられ問題となり、医療訴訟保険の最高額を超える巨額の賠償金が発生し、この医師は破産し、その助けを神経科医学会員に訴えているという手紙であった。

教科書的に適切に対応していても結果が悪いごく稀な例ではこのような悲劇が起こりうる。
Dr. Vはすべての頭痛患者のCTを撮らざるを得ないと言っていたという。

「小児神経開業において、頭痛の患者の占める割合は大きく、何十年も開業しているとかなりの数になる。医学においては、すべての患者が教科書的な症状で来るわけではない。その中には、非典型的、非教科書的な患者も必ずいる。それらの一人でも見逃したら、その時点で医者のキャリアは終わる。
教科書的スタンダードを学ぶ研修医と、何でもありの実践である開業との違いを知らされた経験であった。」

デリケートな問題ですが、教科書的な法則と「現場・現実」との差については細心の注意が必要なのだと再認識しました。




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