2014-12-15 (Mon)
少し戻って
12月6日Japan Glaucoma Councilのメモです。

緑内障進行のリスクファクターついては、最近小生もLoGTSに興味を持って勉強したので、いまさらながら痛感するのですが、統計学的に有意に視野が悪化していると判断することは大変に難しい問題だと思われます。

視野に関する統計学的研究の最近の話題として話された東京大学眼科 朝岡先生のお話にもあったように、様々な統計解析を用いても、特にその患者さんの視野障害の将来予測は大変難しいようです。
10回くらい視野検査データが蓄積されないと信頼性のある進行判定、将来予測が出来にくい。

これにベイズ理論を用いて朝岡先生らはかなり確率性が高く、多数回の視野検査を必要としない方法を編み出そうとされて興味を惹かれました。

さて、Y教授のお話によると、現在日本緑内障学会では、低眼圧緑内障患者の長期予後について前向きに比較検討しており、そのトライアルの中で眼圧が12mmHg以下であるにもかかわらず、視野障害を示した30%の例に対して、視野障害が進行しなかった群との統計学的な分析を行っていますが、両群間に有意差はないようです。
眼圧、年齢、性別、血圧なども特に差がないということです。

米国のLoGTSでは(眼圧は点眼治療下で16mmHgくらいですが)高血圧治療のリスクなども指摘されていました。

日本のスタディでは視野障害が進行した例になんらかの介入を行っていたのか聞きそびれましたが、今から考えると、たとえば悪化した例をまた分けて(数がすくなくなるので実際は実行不可能でしょうし、突拍子もないといわれるかもしれませんが)、
たとえばA群はプロスタグランジン・アナログ製剤点眼、B群はブリモニジン点眼(たとえ眼圧が下がらなくても神経保護効果を検証する)、C群はマイトマイシン併用トラベクレクトミー群、さらに経過観察群(論理的倫理的にOKなら) などに分けて視野障害・視機能障害進行の有無を前向きに検討することができれば、これからの患者さんたちの臨床に大きく貢献するのではないかと感じました。


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2014-12-09 (Tue)
Japan Glaucoma Council 2014 
平成26年12月6日<土>ホテルグランパシフィックLE DAIBA

今年は例年以上に講演内容が充実していて、大変勉強になりました。

Adaptive optics SLOについて大音壮太郎先生がお話をされ、錐体杆体の電顕写真とAOSLOの画像が一致しているスライドに驚き、今や網膜黄斑部の錐体細胞、杆体細胞を可視化できるところまできているということに改めて感銘を覚えました。

現在のところ、これらの画像解析においては、大変な手作業が必要なようです。
しかし画像ソフトの改善によって、より広範囲のデータが自動的に読み取れる時代も決して遠くないのではないかと思われました。


Adaptive Optics SLOによって、網膜疾患、緑内障の疾患概念も、さらに治療戦略もまた更に進歩してくる可能性があるのではないでしょうか。

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2014-03-28 (Fri)
先週熊本眼科集談会にお邪魔し
落屑症候群(ならびに落屑緑内障)とHTLV-1キャリアとの関連性を検討し報告しました。

当院の320例では有意差が出ないのですが、以前「眼科」の特集に「落屑緑内障」として論じたように、落屑症候群とHTLV-1キャリアとの分布には日本周辺では一致する点があるのですけれど。

来週に迫った東京のWorld Ophthalmology Congress (WOC)でもこのことについて発表する予定です。
最近ハーバード大学のJ. Wiggs准教授らは落屑症候群に深く関連するLOXL1遺伝子のノックアウトマウスを作成し、詳細な検討を行いましたが、、これらのマウスの眼内に落屑様物質は認められませんでした。

このためLOXL1以外のさらなる遺伝子異常や環境因子の関与が落屑症候群の完全な表現型を作成するのに必要であろうと述べています。

現在日本とシンガポールとの共同研究で日本人約1,500名の落屑症候群に対し、GWAS研究が行われており、その結果が期待されます。

2月にシンガポールで行われた国際緑内障手術学会では、日系ブラジル人眼科医の先生達に日系ブラジル人の中では落屑症候群や落屑緑内障は非常に少ないと聞いて驚きました。
九州では50歳以上の3.4%に落屑症候群があり、熊本では80歳以上の25%以上に落屑症候群が認められます。
宮崎県日向市の私のクリニックでも、高齢の白内障手術対象者では15%以上の落屑症候群を診ている印象です。

ブラジルに移民した人々は九州出身者が多く、この違いは大変興味深く思いました。もちろん全く日本人同士だけで結婚し続けている家系が徐々に少なくなってきているのかもしれませんが、現在の緑内障患者さん達は3世前後ぐらいか(日本人同士の結婚が多いのでは)と思いますので、おそらくは環境因子の影響も大きいのではないでしょうか。


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2014-03-21 (Fri)
先日の朝NHKのニュースを見ていると、
ワイヤレスパワーという話題が取り上げられていました。
これは家電等に、電源コードを用いずに、ワイヤレスにパワーを供給するシステムです。
将来はこのような電力供給が家電や電子機器に行われるようになるとのこと。
なるほど。
はたと膝を打った次第であります。

ワイヤレスパワーといえば
最近24時間眼圧測定に興味を持っています。
最近試しているSENSIMED社(スイス)のTriggerfishは、コンタクトレンズに埋め込んだ金属端末が眼圧の変動を感知して、被験者が首にぶら下げているレコーダーに眼圧の変動データを送るというものであります。

コンタクトレンズの電力は、眼の周囲に貼ってあるアンテナを包み込んだシール(レコーダーにつながっている)から供給されているという説明に、そんなことができるのかなと、いまだに少し不思議に思っておりましたが、ニュースを見て合点がいきました。

ワイヤレスに電力を供給することができると、日常の仕事や生活は様変わりするものと思います。
眼科診療所は器械だらけなのでパワー供給がワイヤレスになると足元が相当すっきりすることでありましょう。


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2014-01-26 (Sun)

宮崎市郡眼科医会例会講演会にお招き頂きました(1月25日土曜日宮崎観光ホテル)。

「閉塞隅角緑内障の新しい展開」
という題で講演しました。

間違いなく開放隅角緑内障だった患者さんが長い経過の内に
いつの間にか閉塞隅角メカニズムを示すようになり
治療方針を変えてなくてはいけなくなる
という場合もあります。

これからの高齢化社会では特にそうではないでしょうか。

われわれが30年前に当たり前だと思っていた
一般的な緑内障臨床経過のその、まだ先がありそうです。

当然ながら隅角の評価も丁寧に繰り返してゆく必要があります。

また隅角は動的に捉える必要があり
隅角鏡検査の際にも部屋の明るさに注意し
スリット光の縦幅を短くして光が瞳孔内に入らないように注意する必要があります。

講演前半において

「圭子の夢は夜ひらく」が
隅角は夜閉じる

とスライドに書いていたら
あまり受けませんでした。トホホ。
とはいえ、なんとかお役目は果たせたかもしれません。

ご出席の先生方の勉強熱心さに驚かされました。
会員の皆様、関係各位に御礼申し上げます。



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2013-09-19 (Thu)
9月19日木曜日ニューヨークに来ています。
ニューヨーク緑内障財団の緑内障Think Tankに今年も参加しています。
財団の関係者の皆様に御礼申し上げます。

またこの期間は日本緑内障学会と重なり参加出来ないのが残念です。
ニューヨークは毎年この翌週国連総会があるため
どうしてもシンクタンクはこの日程になってしまいます。
落屑緑内障研究でお世話になっている先生方へのお礼など学会で直接お目にかかって申し上げられず申し訳ありません。臨床眼科学会の際にはぜひよろしくお願いいたします。

今回の旅程は

9月18日水曜日 午後1時宮崎から福岡国際空港
午後4時45分大韓航空にてソウル・インチョン空港へ
午後7時30分大韓航空KE85便にてNY-JFKへ。
18日水曜日午後8時40分JFK着。

という計画にしました。

水曜日夜に羽田からニューヨークに行くと外来を同日夕方まで出来るのですが、羽田からはアメリカン航空しかなく、フルフラットではなく、また機内も混んで狭いのであります。

日系のNYへのフライトは成田からしかないので宮崎からは時間ロスが大きく、また帰りには、たとえばANAはニューヨークを土曜日昼に会議が終わってからあまり余裕もなく午後6時5分発に乗って帰っても成田に日曜日午後9時着、なので宮崎に帰れず、東京泊まりになってしまいます(月曜日は連休)。

これに対してスタッフが調べてくれたのですが、
KEは土曜日の夜中というか日曜日午前零時50分ソウルへ出発。
インチョンに月曜日の午前4時15分着。
ソウル午前8時発
福岡9時15分
福岡12時5分発宮崎へ。

12時50分には宮崎に帰り着きますので、帰り着くのが同じくらいなら
大韓航空にするとニューヨークで会議が終わってから、たとえば昼のミュージカルを観て、話題のレストランで食事をしても悠々間に合いそうです。この違いは大きいのではないでしょうか。

JFKを出ると夜は結構肌寒さ(摂氏16度くらい)を感じました。
しっかり勉強したいと思います。


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2013-09-02 (Mon)

8月31日土曜日午後5時
A社S社共催の緑内障眼底読影勉強会
福井大学I教授の講義
今回は基本的な勉強会で改めて復習、整理に役立ちました。

この会のテキストは大変良くできていて
貴重な資料になると思います。

情報交換会において
I教授の大学では
新入局員3名
大学内でトップクラス。
乾杯のスピーチでも若く優秀な教授の医局なのでさらなる発展が期待されるというお話がでていました。

I教授によれば入局員を増やすには
研修医に個別にアプローチしても入局の成果に結びつかないことが分かり
自ら興味を持って、何らかのコンタクトを自分から取ってきた研修医しか入局しないようなので、研修医に眼科への興味を持たせる研修プログラムの推奨(研修期間の終わりがけに)と研修医からの医局へアプローチ、コンタクトするアクセスの間口を様々な形で広げることが大事なのではないか(HPのアップデートと充実)ということでありました。


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2013-07-23 (Tue)
閉塞隅角の国際的な定義では
たとえば、270 degree of irido-trabecular contactがあって、PASがなく、眼圧上昇や視野障害・視神経障害がないものを原発閉塞隅角症疑い(PACS)とするとされています。

シンガポールにおけるAACGCでは
隅角鏡検査においてはirido-trabecular contact(虹彩と隅角との「接触」)自体を確認することが難しいためこのcontactという意味をどのように理解するのかという質問がインドのS教授から出され議論になりました。

以下に私が理解する限りでのまとめを書いておきたいと思います。

学会の後に、質問を受けたジョンズホプキンスのF教授と一緒に食事会に出掛けたので事情を伺いました。
最近はよくS教授らからこの質問を受けて繰り返し議論になるのだけれども、隅角鏡検査でScheieの3から4の所見を呈する症例では隅角が非常に狭くなっているため実際にはirido-trabecular contactが起こっているものと見なして良いのではないか。
前眼部OCTなどを用いると接触が起こっている例が大半であるため(暗室のOCT検査時には閉塞がさらに強まり、動的に接触が起こっている像が捉えられる)このような定義でよいのではないかという話(わたしの補足というか意訳が入っていると思いますけれど)でした。

私は暗室、正面視での圧迫していない隅角検査にて270°隅角が見えないもの、Schwalbeライン以下または色素性trabecular meshwork以下が見えないもの、という言い方をしていますが、最終的にはこのような捉え方で良いのではないでしょうか。

また最近、海外では270°を180°まで範囲を狭める論文が多いのですが、180°程度で緑内障性障害を示す例は少なくないため、このような定義の拡大が行われているのではないかと個人的に推測しております。
これもさらに統一してもらいたい問題であります。

IMG_0166.jpg

AACGCファカルティ・ディナー会場(Jing)からマリーナベイ・サンズが一望でき、夕焼けに赤く染まるホテルが美しい。



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2013-07-08 (Mon)
大分ファイザー緑内障シンポジウム講演をなんとか終えました。
大分県眼科医会の先生方、ご多忙な時期にもかかわらず多数のご出席頂きありがとうございました。

特別講演をされた井上眼科病院の井上賢治先生のネームバリューのおかげだと思いますが、学会が多い時期にもかかわらす、勉強熱心な先生が多いと感じました。
K教授また関係者の方々のご高配に感謝申し上げます。

ご出席の先生方がわたしのマニアックな、しかも駆け足の話もよく聞いてくださり、さまざまに質問をいただいたのには驚きました。

さて講演でも触れましたが
原発閉塞隅角緑内障PACGに対して
比較的早期の水晶体摘出術が徐々に推奨されていますが
遠視が強くない患者さんに御納得いただくことはなかなか難しいのではないでしょうか。

裸眼視力1.2のPACG患者さんに緑内障手術としての白内障手術をしましょう、
ではわかりにくいです。

水晶体摘出の摘出という言葉も結構ハードルが高い気がします。
ランダム臨床研究であるEAGLEスタディによって「早期水晶体摘出」の効果、その適切な時期が証明されるまでは手術適応決定について慎重であるべきですが、おそらくPACまたはPACGに対する治療の一部は水晶体手術になってゆきそうな流れですし、それに取り残されて緑内障が進行しないように、患者さんに丁寧な、御納得いただける手術の意義説明が重要であります。

小生はAngle-reconstruction by phacoplasty (水晶体形成による隅角再建)
またはAngle-reconstruction by lens exchange (屈折分野でいわれているように、水晶体交換)とでも表現すると、治療内容にもう少し即した術名になるのではないかと感じているのですが、
(けして言葉遊びではなく、また水晶体手術が遅れるとずるずる視野障害が進む例もなくはないので、説明が特に大事だと感じます・・)
いかがでしょうか。


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2013-07-04 (Thu)
7月6日(土)Pfizer Glaucoma Symposium in 大分(時間:18:00~20:30 会場:レンブラントホテル大分) にお招きいただいています。
関係者の皆様にお礼申し上げます。

さて、大分では閉塞隅角緑内障の新しい検査法や自験例について講演する予定です。

閉塞隅角緑内障は急性閉塞隅角症に対するレーザー虹彩切開術の予防が普及して以来、また、急性緑内障発作も、統計にもよりますが、1万件に1回程度ということであり、正常眼圧緑内障などの問題に隠れていました。

ところが21世紀に入って東南アジアではレーザー虹彩切開術後も緑内障がコントロールできず点眼を必要とすることはもちろん、トラベクレクトミー等に追い込まれ大きく視機能を減ずる患者さん(中国系)が少なくないという論文がシンガポールから発表されました。

中国本土を含めるとアジアにおける閉塞隅角の母集団は非常に大きく、閉塞隅角緑内障による失明リスクは開放隅角を3倍程度上回ると推計されます。このため閉塞隅角緑内障は古くて新しい問題であり続けています。

我々の自験例でも閉塞隅角に対する予防的レーザー虹彩切開術後に隅角が充分開かない例は30%以上に及びます。
レーザー虹彩切開術が急性閉塞隅角症発作を高い確率で予防することは間違いありませんが、いわゆる慢性閉塞隅角緑内障として、患者さんには自覚症状がないままに、そして一見開放隅角緑内障のような前房の深さを持っているために開放隅角としての管理を受け、ある年月がたつと、比較的急速に視野障害が進展する例が、もちろん少数ですが存在する可能性があります。
以上のような事柄についてお話ししたいと考えているところです。

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2013-05-31 (Fri)
第12回宮崎緑内障セミナーの講演をメモしておきます。

G大学眼科Y教授の講演の前半は、A社・エクスプレス緑内障フィルトレーションデバイスについてお話しされました。(後半はザラカムなどの緑内障治療薬の合剤の意義、処方の時の注意などについて)

例えば(1)エクスプレスを挿入した後にリリースする際に、リリースしにくい時にはシャフトを下方にずらしながらエクスプレスをリリースすると良いこと、(ペンホルダーの持ち方では力がリリースボタンをしっかり押しにくいらしいとアルコン社さんから伺いました。筆者注)
(2)エクスプレスを除去する場合にはエクスプレスのすぐ横に切れ込みを入れて、その部分からエクスプレスを除去することがポイントであること、
(3)G大学眼科ではトラベクレクトミー例の半数の人がエクスプレス例(炎症を伴う続発緑内障や閉塞隅角緑内障を除く)となっているようです。

エクスプレスを用いたトラベクレクトミーは術後前房内が非常に安定していて、出血もなく落ち着いていることが印象的であるということでした。
ブレブの出来方も適切で、長期的な成績も十分期待できるのではないかとのことです。



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2013-05-24 (Fri)
5月25日(土)宮崎市KITENビル・8F大会議室(宮崎市錦町1-10、JR宮崎駅西口を出て右手へ徒歩約2分/TEL:0985-78-5810)で、第12回宮崎緑内障セミナーが18時から開催されます。
岐阜大学眼科・山本哲也教授をお招きし、「最新の緑内障治療」と題して御講演をいただきます。駐車場はKITENビルに隣接する立体駐車場(三進パーキング)がご利用いただけます。

山本教授のお話は昨年に引き続き、基本を押さえつつ最新の話題に触れられる予定です。また、風間成泰先生、佐々木究先生並びに小生が各1題ずつ症例を提示してパネリストの先生方と診断治療について様々に討論する予定です。

私は最近、原発閉塞隅角緑内障のうち、眼圧が正常範囲にコントロールされているのに徐々に進行するタイプに注意を払っています。このような症例を提示して検討したいと思っています。

忙しい時節ですが是非ご参加をよろしくお願い申し上げます。


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2013-04-08 (Mon)
4月4日木曜日
日本眼科学会(東京国際フォーラム) Invited Presentation 1
ソウル大学眼科Ki Ho Park教授の講演は体位と眼圧の関係であった。

パーク教授によれば

仰向けに寝た状態の方が起坐位より眼圧が上昇することはよく知られているが、人生の3分の1近くを人は寝て過ごすのであり、睡眠時の体位が眼圧と関連するとすれば重要な問題である。

横を向いて寝た場合、下になる眼の眼圧が上がりやすく、緑内障の患者さんでは右向き(右側臥位)で寝た場合右眼が悪くなりやすい可能性がある。

また横向きに寝た場合、枕で下の方の眼を圧迫してしまう可能性がある。
リバウンド・トノメーターによって下になる眼が枕によって圧迫されて眼圧が上がっていることを示し注意を喚起された。

フロアからは全身の循環障害の有無などの要素について議論があった。
緑内障と眠りについては近年特に注目されてきており、興味深い問題であります。


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2013-03-18 (Mon)
「統計学が最強の学問である」
西内啓著 ダイアモンド社

緑内障臨床においても統計学的手法の重要性はますます増してきています。
いまだに自験例少数の印象で治療の可能性をつい語りたくなりますが、多数例の治療結果を検討した報告がないとなにもいえないのが実際です。

緑内障では疫学的な知識が重要であり、その基本はいうまでもなく統計学であります。
小生は教養課程時代(というものが昔の医学部にはあったのです)に統計の講義に出て、その分かりにくさに辟易した、というか辟易するほど勉強もせず終わってしまいました。
その後、統計学への苦手意識があったけれど、どうしてもこれは避けて通れないものなのであります。

日本緑内障学会では臨床統計のセミナーはいつも人気が高い。
いまや統計学的なエビデンスをもとに医療が構築されてきており、統計学的な検証がなされていない研究を発表することは出来ない時代です。

著者は 統計学を制するものが世界を制すると書いており
Googleのエコノミストも
次の10年で最もセクシー(いけてる)職業は統計家だろうって言い続けているんだ
とコメントしているようです。

確かに
緑内障の遺伝学的な、たとえば一塩基多型研究でも
最後はバイオインフォマティクスの研究者がフロア一面を占めるコンピュータ群を駆使して結果を出されるのであります。

SPSS(ご存じスタンフォード大が開発した統計ソフト。IBMが買収。さすがにIBMは頭が良いですね)
の使い方も職員が頑張ってくれているのですが、自らもさらに勉強しなくてはいけないと感じる今日この頃であります。


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2012-07-02 (Mon)

7月1日日曜日夜
羽田から宮崎空港にようやく到着
今日は東京Tホテルにて開催された緑内障講演会に出席。
富田教授、谷原教授、桑山先生が講師。
700人近い参加者に驚く。
大変な盛会で勉強になりました。
関係の皆様に御礼申し上げます。

宮崎空港駅のホームに
「恋と饅頭は破れた方が美しい」
というコピーが書いてあって
何度読んでもつい苦笑してしまう。

延岡虎屋の薄皮の饅頭
「破れ饅頭」の広告看板です。
餡好きな人の中には、昔ながらの饅頭の皮が邪魔くさく、餡がもっと入っていると良いと思う人もいると思います。といって、とにかく少し皮がないと餡の味わいが深まりません。
その思い?を実現した、古くからあるお菓子です。

社長さんは柔道家であって、ブンガク的なものと、良い意味で縁遠いようなおもしろい方であるが、それぞれの菓子に付けられた社長自身の文章には独特のこだわりが感じられます。

さて、落屑緑内障がまだ進行しておらず、白内障を併発している例では下方からのトラベクロトミートリプルを行っているという話を以前書きました。
シュレム管を開放するには、強膜ベッドを可能な限り薄く作って、シュレム管を真横から切開してunroofするのが最も安全確実と思われます。
シュレム管上に薄く残った強膜をメスやマイクロ剪刀で切り開くのはリスクをともないます。
すなわちデリケートな隅角線維柱帯TMに対して平行にunroofするとTMを破損するリスクが小さいのに対して隅角線維柱帯に対して直角に切り込んでゆくのはメスの深さにとても気を遣います。

強膜ベッドを出来るだけ薄くなるように強膜フラップを作成しなさいというたとえとして、どなたのオリジナルなのか、「きんつば」のように強膜を薄くして餡に見立てた脈絡膜が透けて見えるようにベッドを薄くするとよいと言われています。
小生はいっそのことベッドがところどころ破れても良いというくらい、格好は悪いけれど、破れ饅頭のように薄く作りなさいと、言う方が良いのではないかと思うのであります。

ベッドが究極に薄いけれど破れないようにという、永田眼科の教科書「眼科マイクロサージャリー」のようなベッドを作ろうとするとかなり難しいし、きまじめな人は脈絡膜が露出するととても気になるかもしれません。
といって破れないように、余り遠慮して強膜弁を作成していると、シュレム管上に強膜が残ってしまうことがあります。

さて日向駅が近づきました。
もちろんベッドが破れるくらいというのは、あくまで比喩であります。
本気で切り込んでゆくと大変なことになるので指導者に見てもらいながら実施していただきたいと思いますけれど。
以前眼圧コントロール不良例において赤道部近くに強膜窓を作って眼圧を下降させていたことを思うと、脈絡膜直上の強膜はすこし破れていても、さらにそれを被う強膜フラップがしっかりしていれば問題ないものと考えているのですがいかがでしょうか。


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2012-04-13 (Fri)
釜山へ大韓航空にて午後到着。
そのままAPAOの学会事務局を通じて予約していたパラダイスホテル釜山へ。
釜山は予想よりずっと都会である。横浜というべきか。

カジノのあるホテルと聞いていたが、落ち着いた立派なホテルである。
ベランダから一面の海が見え
遙か下の砂浜をたった一組、
黒っぽい服を来た若い男女が歩きながら戯れている様子が
いかにも韓国ドラマのようであった。

BEXCOの学会場も受付のスタッフがきちんとしていて嬉しい。
学会では宮崎大学眼科のO先生が口頭発表された。

ホテルに帰って、用事で使うセダンの予約をコンシエルジュの女性に頼むとそのいささか込み入った予約をきちんと整えてくれて感謝。

ホテル下の免税店で正官庄エキス剤を購入。
瓶が重いのが難点だが、最近これが私の健康を支えてくれているのかも。
今日はすべての場面でとてもきれいで爽やかなスタッフが対応してくれて大変気持ちの良い一日でありました。

ここまで書いたところへルームサービスの遅い夕食が届いた。

野菜ビビンバと味噌チゲ
素晴らしい。
小雨で冷えた体に滋養がしみて温まった。
明日の自分の発表もがんばらなくては。


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2012-04-01 (Sun)

3月31日土曜日午後の診療を先生方にお願いして
宮崎空港へ
福岡にて緑内障シンポジウム出席へ

強風のため特急は徐行運転。
15分遅れで宮崎空港着。

地上を歩いて吹き飛ばされそうになりながら
ボンバルディア機に乗り込む。
多少揺れたが意外に普通に福岡着。

タクシーの運転手さんとソフトバンク・ホークス談義。
落合監督をどう思うか尋ねたのをきっかけに
運転手さんの厳しい野球哲学を拝聴。

奥さんが韓国人で
韓国に移住する予定らしい。
日本の政治の混迷にあきれている
と耳が痛いお話であった。

ホテルNにてシンポジウム。
Y教授とS教授
症例検討会の前半は
Y先生による悪性緑内障の1例。

眼軸長20mmの症例が閉塞隅角緑内障を示し
眼圧コントロール不良。
水晶体摘出およびGSLにても眼圧がコントロールされなかったため
トラベクレクトミーを行ったところ
悪性緑内障が(まれなことですが、やむを得ない状況なのです)発生。
これに対し硝子体切除を行い奏功。

他眼も眼圧上昇してコントロール不良となったため、検討の上
水晶体摘出、トラベクレクトミーを行ったところ
同じく悪性緑内障に進展。

悪性緑内障の治療としては
薬物は再発が多く
YAGレーザーも効かない場合があり
硝子体切除に追い込まれることが少なくない。

文献的には
硝子体は前部だけでなく
可能なら後極部までしっかり切除し
一部チン小帯をかじり
硝子体カッター虹彩切除を行うと再発を防ぐことができるということであった。

論文の症例数も当然ながら少ないため、エビデンスとしては強いものではない。
けれど確かにこのくらいしっかりオペしないと悪性メカニズムが解除されない例は結構あるのではないかと思われた。(もちろん、しっかり硝子体切除を行うことによる、新たな、別のリスクがあることも考慮に入れなければなりません)

この日はS先生がじっくり
ご自分の治療方針
特に、まず手術が必要か否かを検討し
手術しかないとすれば
いつ手術をするか、にフォーカスを絞って、
片眼のみに点眼して点眼効果をかならず検証しながら

(紹介ベースのクリニックでは、片眼への点眼試験と無治療でのベースライン眼圧の再検証が重要)

詰めてゆく診療課程について、

(大事なことは
ぶどう膜炎による眼圧上昇を原発性としっかり鑑別
隅角検査→PAS

外傷性緑内障と原発性との鑑別→隅角検査

開放と思っていたら閉塞隅角緑内障→隅角検査

隅角検査は本当に重要ですね)

具体的に分かりやすく、じっくり語ってくださった。
小規模の会だったおかげもあり、個人的に教えをいただいているかのような感じで大変勉強になりました。

関係の皆様に御礼申し上げます。


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2012-03-25 (Sun)
3月24日土曜日午前11時半
タクシーにて日向から熊本へ。
熊本眼科集談会へ出席。
タクシーの中でもパソコンを開いて発表内容を訂正。
先週、今週と特に忙しく、今朝も朝4時から起きて泥縄の準備であります、トホホ。

午後2時半
会場の熊本全日空ホテルニュースカイに到着。
タクシーは熊本のAタクシーからIさんの運転。
とても実直な、行き届いたサービスをしてくれる。
日向市の運転手さんはこれもベテラン揃いなのであるが
道順や熊本市内での混雑に応じた対応は難しい場合もあり、私も居眠りもできないことがあるため、学会がらみの時は贅沢だが熊本からタクシーに迎えに来ていただいている。

集談会ではトラベクロトミー関連の報告を行った。
この後にどうしても外せない用件が重なっているため
発表順番を繰り上げていただいた。
関係の先生方に感謝申し上げます。

トラベクロトミーはトラベクレクトミーほどの眼圧下降効果は得られないため、その意義に幻想を抱いている訳ではない。
しかし、白内障手術併用を迫られるケースが増加している現在、特に落屑緑内障には白内障手術併用トラベクロトミーはかなり効果的である、
しかも下方から手術しても安全なので、将来もし必要ならば、濾過手術に対してきれいな結膜を残しておける、という論旨。
18mmHgをカットオフ値にすると、カプラン・マイヤー生命表解析にて落屑緑内障では5年間で80%の成功率を示した。
レクトミーの成功率と比較しても悪くない効果である。
そうすると、レクトミーと症例選択など差がある可能性があるため
単純に比較できないのではという質問を受けることがある。

われわれの主たる緑内障手術はもちろんトラベクレクトミーであり、宮本武蔵の二刀流でいえば、ロトミーは当然左の短刀にあたる。
「なので」単純に比較できないことをもちろん前提にしている訳であります。
最初からそういう導入なのですから
しかし、じゃあとりあえず何と比較するのかといえば、トラベクレクトミーの成績と比較するしかないのですね。レクトミーがゴールド・スタンダード、ベンチ・マークなのですから・・。
(これについても最近日本の眼科雑誌の特集にI教授が巻頭言を書かれたばかりですが、なかなか結論が出ておらず、スカッと白黒をつけられない、難しいところはお察しいただけていると思います)
相手と状況を選べば、ロトミーの利点も光り、今もなお、というか今再びというか、評価すべき価値があるのではないでしょうか。
というのが小生の控えめな意見であります。

トラベクレクトミーは濾過胞関連感染症を術後5年間で2.6%に生じる(これから論文化される)ことを考えると、ロトミーの生かされるべき場所も自ずから定まるように感じる。
ゴルフにたとえると不謹慎かもしれないが
ピンを狙ってギリギリに打ったショットにおいてボールが池に落ちたりすると、罰打を課されるように
ある術式の眼圧下降効果を評価する際に、その術式の合併症の深刻度、頻度を勘案して
差し引くようなより包括的な分析は可能だろうか。

眼圧下降効果は術前の50%あるのだけれど、合併症も統計学的に総合的に勘案されて、その実質的な手術効果は5段階評価の4
眼圧下降は35%だけれど、合併症はほとんどなく、視機能への悪影響も少ない手術があるとすると、その総合評価も4
というようなことがありえるだろうか。

今年は集談会において、敬愛するI教授の特別講演があるので、発表内容や質疑応答が一部かぶって邪魔にならないようにとか、後の時間を気にしながら、せわしない発表になってしまったかもしれない。
失礼・非才を反省しつつ、やむを得ない次の要件のため、待たせていたタクシーで熊本駅へ。
駆け足で新幹線に飛び乗り
博多を目指した。

集談会も最後までいないと義理を果たせないのだけれど、さらに義理を欠くことができない会が重なってしまったため博多へ移動する次第。
そこには大変お世話になっている還暦のデスペラード主賓と金髪ロッカー教授、和製ジョン・レノン教授や和製ボブ・ディラン教授(部外秘?でもみんなあれだけ写真を撮っていましたから、OKと思いますけれど)のめくるめく世界が待っていたのでありました。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |
2012-02-17 (Fri)
今、成田空港です。

先日書きましたけれど
世界眼科学会(World Ophthalmology Congress WOC)出席のため、アブダビ(アラブ首長国連邦UAE)へ出発するところです。

創傷治癒と濾過胞問題
(Wound healing and bleb problems)
というテーマのシンポジウムに参加予定です。

Paul Permberg教授 Peng Khaw教授ら米英の専門家と山本哲也教授に挟まれています。
その後のパネルディスカッション付き。トホホ。

わたしには荷が重いのですが
招請を受けて、つい参加しますと言ってしまったことを少し後悔しつつ
とにかく頑張らなければ、と思っているところです。

幻冬舎の見城 徹さんが
「憂鬱でなければ、仕事じゃない」
という題名の本を出されていましたが
本当に今回は大きな、憂鬱と言いたくなるようなプレッシャーを感じます。

プレッシャーがないとすぐ怠けてしまいそうな自分には良い刺激だと自分に言い聞かせつつ
聴いてくれる先生方のご迷惑にならないように
創傷治癒に関する基礎研究の経験はありませんが
トラベクレクトミーにこだわらないですむ初期症例
ステロイド緑内障
特に落屑緑内障に対して
トラベクロトミーを、下方から
白内障と同時手術をすると悪くありません
トラベクレクトミーの改善のためにはさまざまな術式を症例に応じて常に模索することも大事ではないでしょうか
という発表をする予定です。

Trabeculotomy ab externoをステロイド緑内障や落屑緑内障に対して意識的に行っているのはおそらく日本だけではないでしょうか。

過大評価はできませんが
自験例からは過小評価ももったいない
と感じます。

この研究を支えてくださっている
N眼科K先生、T先生、F先生
M眼科M先生
S眼科K先生
S眼科S先生
当院のO先生
留守をお願いしている大学の先生方
発表内容についてコメントを頂いた先生方
そのほかの皆様に深く感謝しています。

昨日くらいから
ちょっと軽い頭痛がするのは
疲れからかな

と思っていましたが
おそらく花粉症の始まりではないかと思います
花粉症から遁走し
しかし、エティハド航空のエアバスに乗り
学会に突撃?してゆくわたくしであります。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |
2011-12-16 (Fri)
Japan Glaucoma Council
(12月10日目白台シェラトン都ホテル)

チモロールに代表される非選択性β遮断薬はコントロール不十分な心不全、喘息発作、徐脈などに禁忌とされてきた。

しかし昨年、娘の医師国家試験問題集を見ていたところ、慢性心不全に対するβ遮断薬がその予後を改善することは今や国試のポイントになるくらい常識化してきていると再認識した。

岡山大学循環器内科I教授によると、オランダ・ユトレヒト大学から、β遮断薬を使用している慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者では死亡および急性増悪のリスクがそれぞれ約30%減少していたとの結果がArch Intern Med(2010; 170: 880-887)に報告された。

COPD患者へのβ遮断薬使用も禁忌とされていたが、適応が見直される時期に入っているらしい。
東大のA先生によれば禁忌という項目はなかなか書き直されることがないとのこと。
β遮断薬点眼をどのように使用するか、フロアからは依然として慎重な意見も提出された。デリケートな問題であります。

懇親会後、ホテルからほど近い西麻布の「すしT」へ。
カウンターが10席くらいとテーブルが2カ所
つるつるに剃った頭の若い板前さん3名。
「まずは平目でごあいさつがわりに。
よろしく御願いいたしますーッ!」
と全員声を合わせて挨拶。

おまかせしかないのだが、これがとてもリーズナブル。

途中で隣に綺麗な若い女性を連れた、音楽関係者らしい、おじさまが乱入してきた。
このあたりは昔、地中海通りと言ったのだけれど
いまはセカンド・ラブ・ストーリートというべきかなあという類のジョークを、面白おかしく飛ばし続ける
それなりに西麻布らしい
華やぎというか賑わいでありました。

その後、けやき坂まで行くと、東京タワーをバックに写真を撮る若者が溢れていた。
交差点の書店前では上を向いた人が何人かいて、皆既月食を眺めていた。
スターバックスのコーヒーを手に
われわれも月を眺めていると、同じように月を眺める人がどんどん増えてゆくのでありました。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |
2011-11-18 (Fri)
明日11月19日土曜日
(当初26日になっていました。申し訳ありません)

岐阜大学眼科山本哲也教授をお迎えして、宮崎緑内障セミナーが宮崎市ホテルスカイタワーにて午後6時から開催されます。

症例検討会は次の通りです。

1. レーザー虹彩切開後も眼圧コントロール不良であったため治療に苦慮した裸眼視力良好の「閉塞隅角」緑内障例
2. 網膜中心静脈閉塞症にて加療中に血管新生緑内障を起こした1例
3. 両眼水疱性角膜症をきたした閉塞隅角緑内障の1例
それぞれの話題を山本教授を含むパネリストに討論していただく予定です。

緑内障には様々な病態があり、一つ一つの症例を良く考えて診断・治療することはとても大事なことであります。

山本教授の特別講演は
「緑内障の診断と治療 緑内障治療を基本から見直してみよう」
ベテランも若手も基本を見直しましょうという内容の御講演を御願いしております。

ぜひ御参加をよろしくお願い致します。


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2011-11-07 (Mon)
近着の雑誌「眼科」に
緑内障のアラテン(アラウンド・10)
についてのセミナー(第115回日本眼科学会モーニングセミナー)がまとめられていた
(眼科 Vol.53 No.11 2011、1628~1632ページ)。
大変興味深いお話であります。

眼圧のアラテン
視野のアラテン
近視のアラテン

まず眼圧アラテン(本庄恵先生)とは
around 10mmHg前後の眼圧を示す緑内障。

アラテンにも様々な種類があり、
見かけ上、もしくは外来受信時の眼圧が低い「一見、アラテン」、
治療開始時は眼圧が高かったが、眼圧下降治療の結果低い眼圧を呈する「いまは、アラテン」、
もともとの眼圧が低い「本チャン、アラテン」がある。

眼圧が低いことに安心せず、治療開始前の眼圧を確認し、それぞれの本態を見極めながら視機能の変化に注意して臨床経過を追う。

次に視野のアラテン(津村豊明先生)。
視野を漫然と30°視野(6°間隔)で測るだけでなく、中心10°(2°間隔)を用いて、30°プログラムでは把握できない、固視点近傍におよぶ視野障害の変化を細かく評価することが重要である。

また眼底のアラテン(新田耕治先生)は-10ジオプター程度の強度近視を合併した緑内障の診断・管理問題。

近視をともなう緑内障性乳頭変化の診断は難しい。
近視眼では緑内障を発症しなくても視野障害をきたす。
近視をもつ緑内障では固視点近傍の視野が障害されやすいことなど。

これらの話題を10という数字で見事にまとめられたセミナー(座長:吉川啓司先生・松元俊先生)でありました。


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2011-10-03 (Mon)
今年の緑内障学会では高齢者の緑内障診療に関してシンポジウムが行われた。
ある病院眼科に通院する高齢者の約30%が難聴との調査結果であった。
これは小生の経験とも良く一致する。

説明をよく分かっておられないなあと思う患者さんは、難聴ではないかと必ず注意する必要があると思う。
田舎では、聞こえていないのに、遠慮して、「はい、はい。」と頷いてくださる患者さんも多い。

耳元で小さな声で、はっきりと、ポイントとなる単語を強調し
語尾、文末をしっかり発音することが大事だと思う。

相当耳元に寄らないと聞こえていないことも多い。
声が大きくなると、どうしても、叱っているような印象を、本人および周囲に与えてしまうので、配慮が必要である。
手元に小さなホワイトボードを持っていて、大きな字で書いて説明を補足することも効果的である。

どんどん高齢化してゆく自分の患者さん達と付き合いながら、ほとんどの高齢者がなんらかの難聴傾向を持っている、と思うくらいの対応が必要なのかなと思う、今日この頃であります。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |
2011-09-30 (Fri)
午前9時過ぎ、なんとか無事に秋田空港に着陸。
秋田駅行きのリムジンバスに乗る。
しかし考えてみるとまだまだデータの見直しが必要だ。
タクシーに乗り換えて、休日というのに待機してくれているスタッフに電話を掛け
データの再確認とスライドの修正を依頼。

学会場である秋田ビューホテルの部屋を前日から確保していたので、そのままチェックイン。
ネットからスライドを受け取り、何とか準備が出来た。
(本当にみんなに感謝。)

英語セッションは午後3時開始。
午後2時会場に出かけ、パソコンの受付をすませた。
さらにその場所を借りて、内容をまとめ、ようやく形になってきた。

高齢化が進む国々では緑内障の治療だけでなく、共に存在する進行した白内障も問題になってきている。
原発開放隅角緑内障においては白内障手術のみでは眼圧下降効果は軽微であり、再び眼圧は上昇する。
スタンダードとされるトラベクレクトミーは白内障との同時手術では治療成績が下がる可能性を指摘されている。
またレクトミー単独手術の後に白内障手術を行うと、レクトミーの効果が減弱する可能性がある。
レクトミーは最も効果的な手術であるが、さまざまな合併症に留意が必要である。

トラベクロトミーの眼圧下降効果自体はトラベクレクトミーに劣るが、合併症は少ない。
また同時に白内障手術を行うことで眼圧下降効果は向上する。
ロトミーは手術を下方から行なうことが出来、上方の結膜を温存して将来のトラベクレクトミーの必要性に備えられる。これに対し、レクトミーでは下方からの手術は合併症が高まる。
すでにロトミートリプルが行われた眼では次のレクトミーは単独で行えるため、効果を示し易いかも知れない。

最近トラベクロトミーの原理に則った手術が開発され、実施されつつある。トラベクロトミー・ルネサンスと言う、専門家もいる。
その中でトラベクロトミー(Trabeculotomy ab externo) は
高価な器械や器具が要らない。
白内障との同時手術によって眼圧下降効果が向上する。
合併症が少ない。
今回のretrospective studyでは特に、落屑緑内障に対する下方からのPhacotrabeculotomyは良好な手術効果を示した。

こまかい間違いは沢山あったが、とにかくある程度にまとめて、有意義なご質問も戴き、討議も興味深かった、ような気がする。
(座長のS教授K準教授、御指導をいただいた指名討論者のM講師に深く御礼申し上げます。)

ほっとして、部屋で少し仮眠をとり
英語セッションの打ち上げ会に参加。
(Y教授、A先生始め、秋田大学の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございます。)
韓国から招かれた教授達も御一緒で、さまざまな話が飛び交った。

わたしは以前から、韓国ではエイを甕に仕込み、発酵させたアンモニア臭強烈な食べ物が、臭いほど高級というか冠婚葬祭において珍重されるという話に興味があった。

話題として適切だったかどうか分からないが
韓国の先生に尋ねると本当らしく(ホンオフェ)、お互いに臭い食べもの、こんなヘンなもの食べられますか、というようなもの自慢というか日韓戦?で盛り上がった。

時折強く降っていた雨が上がったところでお開き。
苦しい学会発表が終わった日に味わう開放感は格別だ。
ホテルにて爆睡。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(1) |
2011-09-26 (Mon)
9月22日木曜日朝4時起床
日本緑内障学会の準備が間に合わず
このところ、ゆっくり寝ている暇がない。

緑内障、特に落屑緑内障に対するトラベクロトミーの手術効果を統計学的に分析している。
小生の方針が一部明確でなかったために、最終的な生データが得られたのが、9月初旬。
このためギリギリまで統計解析中。
おそらく口演用スライドを作るので精一杯だ。
英語の口演原稿を作って、少しは読む練習もしておくことが礼儀だろうけれど・・。

前日まで台風による悪天候だったため
今日にずれ込んだ患者さんも多く、外来も忙しい。
手術結果の分析は外部の専門家に大変お世話になり、また事務スタッフががんばってくれて、データの全貌が明確になってきたのが、ようやくこの1週間というところ。

外来終了後、午後6時前の特急で宮崎空港へ。
早速、文献を忘れてまだ出発前の日向駅に家内が走って届けてくれた。
文献の多くはエンドノートに入っているが、印刷された文献でないとすぐには飛行機内で読めない。
日本語の文献はデジタル化されていないものが多い。

連休前なので羽田も混んでいる。
遅れて羽田到着。
がらんとしたロビーを通ってホテルT へ。
徹夜覚悟で最後のまとめ。
朝1時間ほど寝て、身繕いしてホテルを出ると午前7時羽田空港はもう人で溢れている。

そのままE チケットをかざして午前7時40分のフライトにチェックインしようとすると
器械が受け付けない??
係りに見てもらうと
お客様これはJALのチケットです・・と言われた。
ガーン!

ここはANAのターミナル
宮崎ではJAL でなかったら2mも動くとANAであるが
羽田では別のターミナルへ行かなくてはいけない(っちゃが!)。
ANAも満席。
係の人は気の毒そうに
(ああ、この方は間に合わない・・という表情)


睡眠不足のせいか、うかつであった。
すぐにタクシーに飛び乗ってANAのカウンターへ。

ぎりぎり間に合ったかと思いきや
係から
緊急用ドア横の座席について説明が続き
(ええ乗せていただければ、なんでもやります!)
さらに天候不良のため、青森に降りるかもと脅かされ(?)る。

午後3時のセッションに間に合うように秋田に着けるだろうか?
トホホ!


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| 緑内障 | COM(2) | TB(0) |
2011-09-11 (Sun)
9月23日の日本緑内障学会英語セッションが近づいている。
毎日の外来や手術で忙しく、なかなか準備が進まない。

トラベクロトミーの術後成績を他施設のデータを基に分析しているが、これがなかなか大変です。
英語にたどり着いていない状況であります。

さて忙しいとつい別の分野の本を読んでしまいたくなって困ります。
『日本人の9割に英語はいらない』(成毛眞著/祥伝社/2011年9月6日発売)

の中で元マイクロソフト日本法人社長の成毛さんが反語的に英語は必要ないといっています。

もちろん一般の人にとっての話であり、中途半端な英会話ビジネスにとらわれてはいけないと警告されています。

もちろん英語をがんばらなくてはいけない職種もあるわけであり
医師も特に英語の読解力と作文力は磨かないといけないのかもしれません。

日本で診療している限り、発音は二の次かも知れませんが
面白いのは成毛さんがParallel理論といって、parallel (平行の)の r、lをうまく発音し分けるにはかなり練習が要ると指摘されていることです

Enthusiastic(熱心な)も発音が難しいと言われていますがわたしも同感です。

「彼は緑内障研究にenthusiasticです」と友人を紹介したい時
発音がなかなか難しく、カレハ、トテモ、ネシンアルネというようなもごもごした発音になっているに違いありません。

熱心な自動車好きをよくエンスーというのは、enthusiasticの意らしい。(本当はエンズーでしょうか。それではちょっとEngine誌が許してくれないですよね)

さて、緑内障の英語では、わたしは scleral flap (強膜弁)という発音が結構難しいと思います。
どうでしょうか。
緑内障手術の話ではどうしてもこの発音が大事なので
スクリーゥオー フラッ(p) という感じで良いのではないかと思いつつ

待て待て、そんなことより英文原稿自体を早く作らねば

静かな院内に大きく響く、
秋の虫の声にせき立てられ
日曜日の夜も診療所の机で資料を広げて焦っているわたしであります。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |
2011-08-25 (Thu)
今週は夜になると秋の虫が高らかに鳴いている。

そうである。
日本緑内障学会も近くなっている(9月23日金曜日祝日から秋田市において開催予定)。
焦る。

小生は緑内障学会のイングリッシュ・セッションなるものに演題をおそるおそる出してみたところ、採用された。
これは「緑の若葉」と副題?があり、多分、緑内障を学ぶ若い眼科医の英語発表機会を作るためのセッションではないかと思われた。
そのため、演題を出して良いかどうか、年齢制限などないか、お伺いを立ててみたところ、どうぞ演題を出してください、というお達しだったのである。(学会関係の先生方の御配慮に感謝申し上げます)

正直なところ
わたしは「緑の若葉」からいささか遠い(苦笑)。

多くの場合
英語セッションなるものはひっそりと行われ
あまりお客さんもいないことが多い。
日本の眼科学会と平行して開催されるアジアの学会などもびっくりするほど聴衆が少ないことがある。

というわけで、ひっそり英語発表してみたいと思っていたのだけれど
なぜかこのセッションは略歴とか顔写真とかを送るように言われ始めたあたりから
ちょっと心配な気がしている。

つい数日前ようやくプログラムが発表になり
緑内障研究で有名な大学、公的病院の優秀な若手による演題が揃っているようだ。
(わたしだけまったく毛色が違う・・)
ということは少なくとも関係者の人々がやってくる。
そのうえ、なぜかソウル大学など韓国からも2演題が参戦予定である。

活気あるセッションになりそうなのは良いことであるが
はたしてどんなことになるのでありましょうか。
小生の「下方からのトラベクロトミー Trabeculotomy from below」という研究発表には多くの先生方からデータを含め御支援御指導を戴いているので、なんとか責を果たしたいところであります。


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| 緑内障 | COM(0) | TB(0) |
2011-08-04 (Thu)
認知症が眼科医療により大きな影響を示し始めている気がする。
(S社の広報雑誌にも他科からのコメントが載っていた)

午後の手術に入ろうとしたところで
他の病院から電話。
外来に運び込まれた高齢の姉妹が興奮していて
一人は目が見えなくなったと訴えているとのこと。
認知症あり。
当院の受診歴ありとのこと。(プライバシーのため一部内容を変更しています)

カルテを調べてみると
以前閉塞隅角緑内障発作にて来院され
苦労してレーザー虹彩切開を行った患者さんであった。

眼圧は40mmHgから15まで低下していたが
白内障も進行して、両眼矯正視力0.2となっており
閉塞隅角傾向も残っていたため
白内障手術も勧めていた。
しかし、これを拒否されて帰って行かれ
その後受診されなかったことが分かった。

精神科救急の傍ら、眼科的保存的治療、早急な受診を御願いして手術に入る。

先日も閉塞隅角による急性眼圧上昇発作にて
痛み、かすみを訴える別の認知症の患者さんを
治療した。
この方は家族も献身的に頑張ってくださって
なんとか落ち着いた。

また進行した(進行しすぎた)白内障のため
ほとんど失明状態で受診する、認知症の患者さんが増えているような気がする。

手術しかないが、協力も得られず
また家族もさまざまなご苦労ですでに疲れていて
手術も様々な意味で危険である。

水晶体核が固すぎて
小切開で手術できないことがあり
切開を開くと、協力性のない患者さんではリスクが大きく増大する。
被い布が恐怖感を増大し、患者さんが動いたりするので、大げさに言えばロデオをしながら白内障手術をするというような羽目になることもある。

以前どこかに書いたかも知れないが
20年前のある日親戚の家を法事かなにかで久しぶりに訪問すると
叔母がいないので
尋ねると痴呆(当時、痴呆といっていた)が出たのか、目も悪いのか、ぼんやりしていて
奥座敷に引きこもっているとのこと。

叔母はその時85歳。
たしかに心身ともに衰えていて
物忘れが目立つ。
懐中電灯で見ると白内障も進んでいる。

大学病院に来てもらって白内障手術を行い
視力を回復した叔母はそれから
見違えるように元気になり
99歳10ヶ月まで長生きした。

肺炎などで短期間入院したときでも
「病院はいかん。年寄りが多くて気がふさぐ。」
と自分が最も年寄りながら、意気軒昂であった。

この叔母のことを思うと
出来るだけ悪条件でも手術を行いたいと思うのだが
現実は厳しい。

全身麻酔で眼科手術を行える施設は当院から60キロ以上離れていて
核家族が田舎まで押し寄せる今
病院に連れて行ってくれる人がいない。
認知症患者さんの眼科治療、特に手術治療は大きな問題となりつつある。

さて手術も終わり、
先の病院に閉塞隅角緑内障発作の患者さん受け入れについて協議するため
(興奮状態は少しおさまっているかしらん)急ぎ電話を入れに行くわたしでありました。


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2011-08-01 (Mon)
暑く例年通り忙しい夏であります。

WGCパリから7月2日日曜日に帰ってきて
翌週は外来混雑。
患者さん達にご迷惑を掛けないようになんとか頑張りました。

7月9日土曜日 九州保健福祉大学視機能療法学科講義
(土曜日午後90分2コマ)
7月11日月曜日 宮崎県医師会健康教育委員会
12日火曜日 初期救急診療所当番
14日木曜日 宮崎大学医学部附属病院眼科診療
16日土曜日 佐賀にて埼玉医科大学関連行事と講演会
20日水曜日 日向市医師会理事会
23日土曜日 福岡にて緑内障研究会
25日月曜日 勉強会
30日-31日土日玉名市にて九州神経眼科セミナー

日向は陸の孤島というべきなので
玉名まで車で往復7時間。
なかなか大変であります。
今年は7年ぶりに家内の車が新しくなったおかげで
それでもなかなか快適なドライブではありました。

Audi社のQ5は2000ccながら洗練されたターボ・チャージャーが付いていて
静かで素晴らしくトルクフル。
山の登りもストレスなく他車を抜いてゆくことが可能であります。
最近は車に興味がなくなってきていましたが、Q5によって昔のAudiからすると本当に進化したことを実感しました。

30年前恩師のAudiは、特別だったかもしれませんが、一年の大半を修理工場で過ごしていました。
Audiクアトロというと指揮者のカラヤンさんが乗っていてものすごく高価で、ちょっとぶさいくなスタイルがかえって格好良いという憧れでした。

本当に最近のAudiそしてVWの進化は眼を見張るものがあります。
Golfも最近多くの車種を試乗しましたが、トルクがあり、しかも静か。
1.4リッターでも確かにパワフル。
20年前乗っていたGolfではまともに音楽が聴けなかったことを思うと隔世の感があります。

地道に従来からある技術を磨き続けることも素晴らしいオリジナリティにつながるということをAudiは教えてくれています。

先週の緑内障研究会では
トラベクレクトミーの改良について講演や討議が行われました。
阿蘇周辺の山道をドライブしながら
50年間こつこつ手術が改良されてきたトラベクレクトミーの今後について思いを馳せました。


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2011-07-02 (Sat)
パリで開催されている世界緑内障学会(WGC、日本の新家教授が会長)において
「緑内障に対し過去5年間で最も貢献したもの」
というシンポジウム(座長JS Schuman教授ら)では

1.緑内障の高解像度画像診断(JC Fujimoto)
2.緑内障は眼と脳に影響する(RN Weinreb)
3.緑内障動物モデルの開発(J Danias)
4.緑内障ドレナージ・デヴァイスの進歩(K Barton)
5.網膜神経節細胞の生体内可視化(F Cordeiro)

というシンポジウムが開催されました。
確かにこれらの項目はどれも大きな展開につながってきています。

日本はしかしこれらの項目のうち緑内障ドレナージ・デヴァイス(GDD、眼内まで差し込んだ特殊なチューブを通じて眼内の房水結膜下に誘導する)に対する国の認可が極端に遅れ、難治緑内障に対する手術選択肢が限られ、経験も不足しています。
これらのGDDがより進歩して安全性が確立されれば、白内障手術時にGDDを併用して薬物治療を軽減しようという方針が世界的な傾向になってゆくのかもしれません。

今年秋に予定されている日本緑内障学会を含め、GDDに関するシンポジウムでは、韓国の先生方の経験を拝聴している状況です。

これら5項目のような未来につながる研究に日本の若手が大きく貢献することを期待しております。


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